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第8回 あすばるキャリア塾

 第8回は、きのこの魅力に惹かれ、故郷東峰村で、きのこ栽培に取り組まれている川村倫子さんをゲストに迎えて、「将来の夢は、福岡を代表するきのこブランドを作ること」をテーマにお話し頂きました。

 当初は、製薬会社で活躍することを目標に薬学部を志望されていましたが、ある方からきのこには優れた薬効があることを教えられ、薬学部から農学部へ方向転換。その後、学ぶほどにきのこの不思議な力に魅せられ、更に研究を深めるために大学院へ進学。修士課程を経て、将来の目標だった東京の製薬会社への内定もきまり、安堵していた反面、まだ、自分の納得のいく研究成果が得られていないのに、このまま、研究を断念してもいいのかと自問自答の日々が続いたのだそうです。悩んだ末に出した結論は、もう一度、自分の納得いく成果が得られるまで、きのこの研究を続けることだったのです。その後、更に大学院博士課程へ進学し、長年、取り組んできた研究のゴールにたどり着き、これまの研究成果を論文にまとめられ、農学博士号を修得されました。

大学在学中は、実家へ戻ることなど微塵にも思っていなかった川村さんですが、製薬会社や化粧品会社で研究に打ち込む日々よりも、先々はもの作りを通して人と接する仕事がしたいという自分の思いに気付いていったのだそうです。そんなとき、自分の実家はきのこ農家であり、父親が経営している「宝珠山きのこ生産組合」で、自分がやりたいことを実現できるのではないかという思いから、故郷へ帰ることを決意されました。故郷へ戻ってきて4年目の現在、代々受け継がれてきたきのこ栽培のノウハウを父親の元で学びながら、きのこ栽培をはじめ、きのこ加工品の研究、新しいきのこブランドづくりに取り組まれています。これまでの知識や経験を活かし、父親が長年「勘」だけで行ってきたきのこ栽培に必要なデータを数値化したりしているそうです。また、両親の時代は、生のきのこの生産販売だけを取り扱っていたが、今後、経営を続けていくためには、新たな分野・第6次産業にも取り組んでいく必要性を感じ、直売所の運営、きのこの加工品の商品開発・販売にも熱心に取り組まれています。

「きのこは、9割が水分です。東峰村には、岩屋湧水という日本の名水100選にも選ばれるおいしい湧き水があります。この水があるから、おいしいきのこ出来るのです」と、故郷“東峰村”には、景色や自然の美しさ、おいしい食材が豊富にあることなどを話され、将来は、東峰村の自然の恵みを活かした体験型の観光ができるプランや、きのこのおいしさや料理法などを広く皆さんに知っていただくレストラン開業の夢についても語られました。

 当日は、東峰村・村営ケーブルテレビの取材や応援メンバーも参加され、「東峰村にもこんなに農業を頑張っている若い女性がいて、とても頼もしく思いました」と、今後の東峰村の活性化に期待を寄せられました。参加者の皆さんからは、「きのこの話は大変おもしろく、農業・きのこのイメージが向上しました」「のびのびと仕事をされている姿が素晴らしいと思いました」などの感想が寄せられました。

 自然体で仕事を楽しみながら新たな分野にチャレンジし続けている川村さんから、故郷やきのこへの想いが伝わり、素敵な時間を共有できました。

タイトル将来の夢は 福岡県を代表するきのこブランドを作ること
開催日時 2012年3月13日(火)

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