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上島 登美子(うえしまとみこ)さん

福岡県商工会女性部連合会 会長

人生を開くのは、学び、本気で取り組む精神

 福岡市博多区に事務所をおく福岡県商工会女性部連合会。魅力ある地域づくりのボランティア活動や、女性の創業支援助成金事業支援活動、スキルアップのための研修会など、幅広く活動している。その会長を務める上島さんのモットーは、何でも本気で取り組むことだ。明るい笑顔が印象的だが、「女性も学んでビジネスセンスを身に付けないと事業は伸びん。暮らしを楽にするよう努力せんと」と語る口調は力強い。全国商工会女性部連合会副会長でもあり、東京を拠点とした全国規模の活動にも意欲的に取り組む一方、地元・八女市を住みよくする事業にも、そのリーダーシップを発揮している。

活動広げた支えは、家族の協力

 自然の実り豊かな旧立花町で生まれ育った。22歳のとき、27歳の町議だった夫と結婚。スポーツ用品店も立ち上げたばかりで、借金を抱えた新婚生活だったが、「店を絶対に成功させると、私はやる気まんまんでした」。店で取り扱っていた革靴を、福岡市内まで夫婦二人三脚で売り歩いてやり繰りし、正月以外は休みなし。しかし、少しも苦にならなかったと振り返る。
 「私は子どものときから働き者でね。農作業を手伝うときも、『よう働いてくれるから』って、人よりいい日給をもらえるのが嬉しかった」。
 働き者であることは、上島さんの自慢。それを存分に発揮させてくれたのは家族だった。義母は、子ども3人の世話や家事を引き受け、サポートしてくれた。夫も、自宅の土地や家を妻名義にするほど信頼してくれた。「夫は根っから男女平等の考え。やりたいことをやれとずっと応援してくれました」。
 スポーツ店をしながら商工会活動に加わるようになり、後に、旧立花町の商工会女性部長になった。不景気で活気がなかった地元を勇気づけたいと、ある劇団の招致に奔走。演目は、19世紀後半に栃木県で起きた足尾鉱毒事件に立ち向かう政治家・田中正造のドラマで、800人近い来場者を集めた。
 そして、人生は思わぬ方に転がる。この観劇会でのスピーチが好評だったこともあり、「町議になって」との声が高まったのだ。過去に女性議員がいなかった地域だが、夫が元町議で議員活動が身近だったこともあり、踏み出せた。64歳で立候補し、見事当選。2期務めたが、「夫の支えもあって、初の女性議員でもやりにくいことはなかった。議員活動も二人三脚だったと言えますね」。

地元の恵みを最高の商品に

 2008年には、八女の恵みを全国に届けようと、農業を営む友人と農産加工所「山の神工房」を開いた。山間の里で漬ける梅干しは、ふっくらと柔らかく、肉厚。完熟した南高梅だけで作るからこその逸品で、東京からも注文がある。2013年9月には株式会社にして、社員7人で頑張っているそうだ。
 「最初は商工会本部から女性部に『梅干し漬けを手伝って』という話があって始めたことなんだけど、どうせやるなら最高の梅干しを売り出そうと思って勉強を重ねたら、こうなったんよね」と笑う。新商品の開発にも手を抜かず、半年以上研究した黒にんにくは、プルーンのようなおいしさが好評となり、香港にも出荷する予定だという。
 加工所のキャッチコピーは、「八女から日本の元気を支えます!」。自身の人柄もそのままで、年齢を尋ねたら、「まだ75歳!」と茶目っ気たっぷりに胸を張った。
 商品パッケージにも手を抜かない。福岡市内を拠点に活躍する料理家の監修で、若い女性たちの心もつかむポップなデザインに仕上げた。ビジネスセンスを磨く大切さを実践した格好だ。

「目標」はいつも持ち歩く

 実は、かかわる事業は加工所だけではない。スポーツ用品店の経営、アパート経営、デイサービスや小規模多機能型居宅介護施設の経営、整骨院経営など、幅広い事業を家族と手掛ける。まさに八面六臂の活躍だ。
 「生まれ育った地域を住みよくしたいんですよ。奉公の気持ちで駆け回っています」。それが通じたのか、3人の子どもや孫も、同じ思いで経営に携わってくれているという。
 パワーの源は何だろう。ヒントは、手帳にあった。力強い筆致で書かれた「元気、勇気、やる気、本気。何事にも立ち向かう」の文言。「いつも確認できるように、目標を必ず持ち歩くんです」。志を立てて学び、本気で取り組む。「そういう精神がツキを呼んで、いい人生になるんだと思うんですよ」。それは、これからも後進の女性たちに伝え続けたい〝人生の秘伝〟だそうだ。 (2013年9月取材)

コラム

元気の源、にんにく卵黄の作り方!

 なんと72歳までママさんバレーでアタックを打っていたという上島さん。元気の秘訣は、手作りのにんにく卵黄だという。「1日1粒で元気、元気ですよ!」。ところが、これを作る作業は、ある意味“修行”だ。では、直伝の作り方を。
 ①皮をむいたにんにく1キロを蒸して潰す。②良質の卵黄を18個分、にんにくに加える。③弱火でじっくり加熱しながら混ぜ続ける。④約8時間して、パラパラになったら完成。
 「大変だけど、これをやり通せる人は、人生成功しますよ!」。飲むときは、薬局で買えるカプセルに入れるといいそうだ。

プロフィール

旧立花町出身。結婚後、夫とスポーツ用品店を経営しながら、同町商工会女性部長。2002年、同町町議会議員の補欠選挙に立候補し、初当選。2期務めた。現在、全国商工会女性部連合会副会長、福岡県商工会女性部連合会会長、八女市商工会女性部長。






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