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草場 小夜子(くさばさよこ)さん

【ロールモデル】
ロールモデルとは

草場農園 デンファレ部門担当

 

独立するまで

 農業を営む夫と結婚した草場さんは、以前から「農家は夫が経営し妻が手伝う」という既成概念に疑問を持っていました。結婚して3年間は、夫の手伝いとして農業に従事しましたが、夫が洋ランの一種シンビジュームに経営転換することを期に、「畑が空いている時期を利用して、カーネーションを作りたい」と相談しました。これが、草場さんが独立するきっかけとなります。カーネーションを7年間育て、夫が洋ランの鉢物に取り組むことを期に、チャレンジ精神旺盛な草場さんは、「今度はデンファレに挑戦します」と宣言しました。5000鉢からスタートしたデンファレ栽培は、現在では13万5000鉢にまで増え、夫と肩を並べ、家計を支えるまでに至りました。

諦めないことが大きな達成感に

 苦労を重ねながらも成功への道を歩んできた草場さんは、今の自分があるのは、夫や周囲とお互いに理解しあってきたからだと言います。「今は、男も女も同じように教育を受けるのだし、女が劣っていることは決してない。お互いの良いところを生かし、協力して経営する農家が良い農家だし、お互いの視点を織り混ぜることが収入にもつながると思う」と語ります。男女の間に優劣はないという信念の下、草場さんのひたむきな努力と、草場さんの主体的なデンファレ部門経営に口出しせず、成功も失敗も見守ってきた夫とのパートナーシップが草場農園を発展させたのです。

これからの夢とメッセージ

 「花を、日常生活の中で温かい存在として位置づけたい」と話す草場さん。現在、多くの人が時間に追われ生活を送っている中、花が人々の気持ちを安らかにし、元気を与え、幸せをもたらす存在であってほしいと願っています。「大きな花束のように迫力があって立派な花もいいし、花瓶にさしてある一輪の花も好き。人々が花を見てほっとして優しい気持ちになってくれたら、花もうれしいだろうし、花を作っている私たち農業従事者もうれしいのよ」と語ってくれました。独自ブランドの開発や販売の拡大など、花作りへの思いは尽きることがありません。
 思いを込めて花作りをすることによって、人々に幸せを届けたい。その思いを叶えるため、草場さんは、今日もハウスで花の世話をしています。
(平成19年3月取材)

プロフィール

小郡市出身。地元で結婚し、農業に従事。
平成4年にデンファレ部門を設立。以来、苗の仕入れ、発注、仕立て等を女性スタッフだけで行う。

〈これまでの歩み〉
短大卒業後 3年間OLをする
   ↓
昭和51年
結婚、農業に従事
   ↓
昭和60年
カーネーションを作り始める
   ↓
平成4年
草場農園デンファレ部門設立し、女性スタッフで運営。買い付け・栽培・販売までを行う。

 

 

 

 


 

 

 

 

キーワード

【か】 【農林水産】

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