3月11日（日）、県内３６の女性団体のネットワーク組織である福岡県男女共同参画推進連絡会議（愛称：ふくおかみらいねっと）のみなさんによって、みらいねっとフォーラム2018「熊本・朝倉から学ぶ『わたしたちの未来』～防災と男女共同参画～」がクローバープラザ（春日市原町3-1-7）にて開催されました。
（
ふくおかみらいねっとのご紹介）
今年のみらいねっとフォーラムは、昨年７月に発生した九州北部豪雨災害や一昨年に発生した熊本地震を踏まえ、「防災」に焦点を当てた内容でした。
当日は、2011年に発生した東日本大震災からちょうど7年であることもあり、会場には防災および男女共同参画に関心のある約200名もの方が訪れました。
まずはじめに、ふくおかみらいねっとの江﨑君子会長（おおむた女性会議21）より、「
本日は3月11日、東日本大震災発生から7年にあたります。私達を取り巻く環境の中で、いつ自然災害が襲ってくるかもしれません。この課題に対する防災の取り組みが、全国各地で進んでいますが、この鍵を握るのが、『女性』と言われています。今年のみらいねっとフォーラムは、女性が自然災害に立ち向かうにはどうすれば良いか、一緒に考える機会にしたいと思っています。」との主催者挨拶がありました。
また、来賓の福岡県副知事大曲昭恵様より、「ふくおかみらいねっとの皆様には、みらいねっとフォーラムをはじめ、県の男女共同参画に関するいろいろな事業に大変多くご参加いただき、ご協力をしていただいております。災害というものは、いつ、どこで起こるかわかりません。そういった中で、女性たちは多くの問題を抱えています。災害時に女性の力は大変大きな力になりますが、防災会議に女性委員は少なく、まだまだ女性の意見が反映されていないという現状があります。女性が一人でも参加し、声を上げることが必要だと感じています。」とのご挨拶をいただきました。
第一部の開始の前には、ふくおかみらいねっとの皆様が取り組まれた朝倉災害母子支援センターきずなへの寄付金の贈呈式が行われました。
みらいねっとの江﨑きみ子会長から、きずなの大庭きみ子事務局長へ、活動資金への支援金が手渡されました。
（朝倉災害母子センターきずなについては、
こちらをご覧ください。）
第一部では、池田恵子さん（静岡大学教授、
減災と男女共同参画 研修推進センター共同代表）による基調講演「防災・災害対応における男女共同参画の視点～定着をめざして～」が行われました。東日本大震災や熊本地震の事例をもとに災害時の状況や問題点を確認し、地域防災体制や被災者支援に女性が参画する意義や、女性に配慮した被災者支援および体制づくりについて学ぶことができました。
第二部の開始前には、東日本大震災の発生時刻である14時46分に合わせて、会場の全員で1分間の黙とうを行いました。
第二部のパネルディスカッションでは池田さんによる進行のもと、４名のパネリストによるパネルディスカッション「わたしたちの未来」が行われました。
（写真左から）
井上 順子 さん（特定非営利活動法人 住みよいあさくらをめざす風おこしの会 監事）
大塚 智子 さん（防災士、防災介助士）
大庭 きみ子 さん（朝倉災害母子支援センター「きずな」事務局長）
渡邊 美穂 さん (ママのための防災会議 IN いとしま、地域防災活動)
井上さんは九州北部豪雨災害にて被災し、今なお仮住まいにて生活されています。
自身の所属する団体から受けた支援や、被害の状況についてお話しいただきました。
大塚さんは東日本大震災後、カウンセラーやセラピストとして石巻や気仙沼にて活動され、若い世代ならではの活動についてお話しいただきました。
大庭さんは九州北部豪雨で被災した母子のためのセンター、朝倉災害母子支援センターきずなの事務局長を務められており、その発足、取り組みについてお話しいただきました。
渡邊さんは子育て世代として、「ママのための防災会議ＩＮいとしま」の取り組み等についてお話しいただきました。
異なる世代、立場の皆様からのお話は、「防災の場に様々な女性が必要であること」を強く感じさせられるものでした。
会場では、あすばるの情報誌「あすばる～ん2018冬号」が配布され、パネルディスカッションに沿って参加者の皆様がご覧になっていました。
（「あすばる～ん」の各号は
こちらからご覧いただけます！）
また、ふくおかみらいねっとのみなさんは1月30日に福岡県小川知事と防災と男女共同参画についての意見交換を行いました。その様子は
こちらの記事をご覧ください！
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