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【センター長コラム No.59】 やればできる  (2021年5月31日配信)

 こんにちは。

 クジャクサボテンが咲きました。圧倒的な華やかさです。アマリリスも咲きました。「ラリラリラリラー」、小学校で習った歌のメロディが浮かんできます。

 

お変わりありませんか。

 先日、テレビで、「ティモンディ」という、若いお笑いコンビへのインタビュー番組を見ました。

休日の朝食時に何気なくつけたテレビでしたが、二人がいつも言っているという「やればできる」という言葉が心に残りました。

 

ご存知の方も多いと思いますが、二人は、愛媛県にある済美高校の同級生で、野球部で一緒に汗を流した友人同士です。「やればできる」という言葉は、済美高校の校訓だそうです。

 

済美高校は甲子園にも出場している野球の名門校ですが、二人が三年生の夏は、愛媛県予選の決勝戦で敗退しました。大学進学後、一人は野球から離れ、一人はプロ野球を目指しますが、肩のケガで野球を断念したとのことです。そして、二人でコンビを結成したのでした。

 

二人はインタビューで、以前は、「やればできる」というのは「やれば成功する」ということだと思っていたが、紆余曲折を経て今は、「やればできる」ということは、「やれば成功する、のではなく、成長すること」だと思うと語っていました。20代の若者が「やれば成長できる」と言っていることに感動しました。

 

私も、これまで、いろんなことにチャレンジして失敗し、反省することが多かったですが、成長につながっていたのだと思えて、失敗の経験もなんだかうれしくなりました。

 

実は、昨年、あすばるも、成長につながる経験をしました。それは、あすばる事業のオンラインでの実施です。

昨年度、新型コロナウイルス感染の拡大の中で、予定していたイベントや事業を中止したところもあると思いますが、あすばるでは、年度当初に予定していた事業は中止せざるを得なかったものの、夏以降の事業は、オンラインを利用して、すべての事業を実施したのです。

 

昨年4月に緊急事態宣言が発出され、多くの人が一堂に会することができない中でしたが、「コロナ・イコール・事業中止」と簡単に結論を出すのではなく、何かできることはないかを検討した結果が、オンライン開催でした。

 

あすばるのスタッフはオンラインの専門家ではありませんが、ネットで検索してやり方を学び、実際にスタッフ同士でシミュレーションをし、やり方を何度も修正しました。ネット環境のない方へも、複数の視聴会場の設置という方法で対応しました。本番のイベントの際の機器の操作は、すべてあすばるスタッフが行いました。やろうと思い、努力した結果、やれたのでした。

 

オンライン実施は、事業を中止しないための1つの手段でしたが、ご参加の皆さんからは、自宅や職場から気軽に参加することができた、大きな会場よりも講師の顔や資料画像がよく見えた、遠くまで足を運ばずに参加できとてもよかったといったうれしい評価もいただき、やって本当によかったと思いました。

 

さて、あすばるでは、先日から、行政職員の皆さんを対象にした「行政職員セミナー」を開講しています。男女共同参画社会基本法やLGBTQ、広報デザインなど、行政職員が知っておくべき知識について研修していますが、今年は、「オンラインによる事業企画・運営」を1コマ入れました。

 

それは、あすばるのオンラインでの事業実施の経験を行政の皆さんにご紹介して、やればできたということを知ってもらいたかったからです。

 

講座では、昨年、あすばるがオンラインで行った、大勢の人が参加する講演会、グループでディスカッションを行うワークショップ、オンラインでの交流会、広報動画の制作など、いろいろなパターンの事業について、あすばるのスタッフが、実際にどのように行ったかを説明しました。

 

講座終了後のアンケートでは、「コロナ=中止ではなく、何か出来る事がないか、という言葉が胸に刺さった」、「工夫と経験・やる気でここまでできるのだと、びっくりした」、「あすばるのみんなが、いかにトライ&エラーを経験した上で成し遂げたかを感じた」といった、うれしい感想をいただきました。

 

男女共同参画社会の形成は、歩みを止めず、ずっと継続していかなければならないものです。

男女共同参画センターは、活動の拠点として、県民の皆さんが集い、情報を得、交流する場としてその機能を果たさなければなりません。

コロナ禍の中、リアルに一堂に会すことはできなくても、みんなが集い、情報を得、交流することは、オンラインという手段を用いればできます。また、オンラインだからこそ、遠方の人と間近に対面することもできます。

 

「変わらずにいるためには、常に変わり続けなければならない」とも言われます。男女共同参画センターが、変わらずに常にその機能を果たすためには、ツールや方法を変えるなど、「やればできる」の精神で、変わり続けなければならないと改めて思った次第です。

 

結びは、マイ農園だよりです。ビワの実が食べごろになりました。間引きをしていないので小さな実ばかりです。ブラックベリーの花が咲きました。今年は花数が少ないです。

緊急事態宣言が延長になりました。健康管理、くれぐれもご留意ください。
 ではまた。                  (2021.05.31)
                     

 

  

 

 

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