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白根 美保(しらねみほ)さん

株式会社日本政策金融公庫 久留米支店 融資第一課長

積み重ねた実績と調和力で信頼を築き、チームワークで課題に挑む

 福岡市で生まれ育った白根美保さんは、地元の短大を卒業した1986年に日本政策金融公庫の前身である国民金融公庫へ入行。以来、同じフィールドを歩んできた。
 2008年10月1日、小規模事業者・創業企業向けの事業融資資金や、一般国民向けの教育資金融資を行う「国民生活金融公庫」と、農林水産業者向けの融資を行う「農林漁業金融公庫」、中小企業者向けの融資を行う「中小企業金融公庫」の3つが統合し、「日本政策金融公庫」が誕生した。
 そもそもこの業種を選んだきっかけは、銀行員だった両親の影響だ。学生時代に自然と就職先は金融機関を志望し、今の職場を選んだという。「入行当初は、こんなに長く勤めるなんて予想もしていませんでした」と微笑んだ。

仕事に向き合う気持ちの変化

 当時、営業や融資などの業務を担うのは主に男性。しかし、そこで活躍している女性の先輩が身近にいたという。「新米のわたしにとって、先輩はずっと遠くの場所で輝いていらっしゃる感じ。すごいなあと見ていただけで、同じように仕事がしたいなど考えもしませんでした。仕事を覚えるのが精いっぱいで余裕なんてありません」。
 それでも経験を重ねていくうち、仕事に対する意欲が徐々に変化してきた。上司や先輩からフォロー、またお客様から学ぶことも多く、人とのつながりの重要性をより強く感じるようになった。「銀行業務の本質は、一つひとつ確実に遂行する地味な仕事の積み重ねです。みんなの力を合わせて業績が上がる職種だと思っています」。懸命に日々を過ごしていた彼女はいつしか責任ある仕事を任されるようになっていた。
 日本政策金融公庫は、2008年の発足後、女性職員の活躍推進に積極的に取り組んでおり、「女性活躍推進プログラム」を導入した。2011年、白根さんはその対象者に指名され、翌年久留米支店融資第一課長に。福岡県内の支店では女性初の管理職に抜擢されたのだ。
 何かしら問題が生じたときには、一人で悩まなくてもいい相談できる態勢が整っている。迷った場合は必ず相談するようにしている。「だからこそ、日ごろから情報を共有しておくことが大事だし、仲間同士の信頼関係がとても重要です」。管理職となった現在、これまでの経験を振り返りながら、部下の報告に耳を傾けて必要に応じて声掛けをしている。
 新人の頃は遠い存在だった先輩の復職で、再び顔を合わせることができた。「今でも先輩の存在は大きくて心強い。気心が知れているだけに落ち着くし、励みになります」。後ろ姿を見ながら無我夢中で歩いてきたが、いつの間にか自身が“先輩”となり、責任の重みと管理の難しさを味わう場所へ足を踏み入れている。

いつも心がけていること

 「お金を扱う仕事だからこそ、金額の大小に左右されないことを肝に銘じています」。とはいえ、額面に囚われず常にフラットな状態で接することは決してたやすくはない。「プロジェクトの規模は違っても、それを動かし使うのは人だと思っています」。向こう側にある人の思いや生活、人生にまで深く関わる仕事に長く携わってきたからこそ発せられた言葉は胸を打つ。
 自分らしさを失わず、一つの仕事を丁寧に積みあげる姿勢から学ぶべきことは多い。「新しい仕事にも尻込みせずに、まずはやってみて欲しい。何かしら得るところがきっとあるはず」と訴える。 (2014年6月取材)      

コラム

 学生時代はバレーボール部で汗を流したという白根さんは、根っからの体育会系らしい。スポーツ観戦も大好きだ。「今、一番の関心事はサッカーのワールドカップ。野球観戦も好きで、スタジアムに行くのが楽しみ」。シーズン中は休憩時間ともなると職場でもホークスファンの仲間とゲームの話題で盛り上がる。 

プロフィール

福岡市出身。短大を卒業後1986年に国民金融公庫(当時)福岡支店に入行。福岡市内の支店で窓口業務、融資契約業務などを経験。2012年久留米支店融資第一課長に就任。






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