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杉本 美穂子(すぎもとみほこ)さん

株式会社 日立製作所 九州支社  公共情報システム営業部 部長

自信と覚悟をもって、恐れずチャレンジする

 国内最大手の総合電機メーカー「日立製作所」。2013年4月から、九州支社で「公共情報システム営業部」の部長を務めているのが杉本美穂子さんだ。同社は、現在、女性社員の管理職育成を積極的に進めている。その中で、指導的立場を担う杉本さんの素顔をのぞいた。

迷いながら見つけた自分の道

 社会科の教師を目指していた杉本さん。しかし、教員採用試験は不合格だった。そこで、内定が出ていた日立のグループ会社に就職。東京でOA機器の営業をすることになった。「行き当たりばったりの軽い気持ちでの入社でした。3年目を過ぎたころから、“自分のやりたいことと違う”と思い始めて…」。上司に相談すると、地元福岡で働いてみてはどうかと提案された。その後、福岡の日立製作所で、自治体や病院など、公共のコンピュータシステムを販売する営業を担当することになった。「引き止めてもらったうえ、地元で働けるよう配慮していただき、感謝の気持ちでいっぱいでした。この恩返しをしつつ、地元の役にも立ちたい…という意識が芽生えた出来事でした」。

悩みを乗り越えて

 社内の技術部門と顧客の間に立ちながら、要望にできる限り応えようと奮闘するものの、顧客から厳しい指摘を受けることもしばしば。辞めたいと思うこともあったが、1つのプロジェクトをやり終えると、もう一仕事続けようと思う自分がいた。結婚後は、2人の子どもに恵まれ、産休・育休を取り、家族と上司や同僚に支えられながら仕事を続けていた。第二子の育休から復帰して約半年後に課長に。やりがいを感じていたが、自分の中で常に悩みがあった。「子育て中の私は、出張も数多くはできないし、後輩も育っている。私が課長職に居座って本当にいいのだろうか」と。そんな時、九州から世界で活躍するためのリーダー育成を目標とする九州・アジア経営塾の研修を受けることになった。「各企業から選抜された方々と、共に学ぶ機会に恵まれました。完璧に見える方でも、実際に話してみると、それぞれ悩みを抱えていて…。同じような悩みをもっていることが分かりました」。自分はリーダーには向いていないのではないか?と思っていたが、覚悟をもって行動していくことが何よりも大切だと学び、勇気づけられた。「世の中にはいろいろなタイプのリーダーがいていい。自分にリーダーとしての資質が無いように思えても尻込みする必要はありません」。

今やるべきことを大切に!

 1年間の研修を修了した後、2013年4月に部長に抜擢。現在、営業職に就く女性は増加傾向にあり、優秀な人材も多いという。「努力家が多く、相手の立場に立った提案もできる。営業は女性に向いていると思います」と笑顔で語る。ただ、何かトラブルが発生した時には、“女性だから…”と言われる場面も少なくない。「男女共同参画の社会を実現するためには、国や企業が制度を充実させたり、積極的に女性を登用するなど、まだまだサポートの必要があると思います」。
 さらに自身の経験から語る。「声がかかるのは、それだけの期待と価値があるからこそ。女性は謙遜をすることが多いので、思い切って挑戦してほしいですね。あまり先のことを考え過ぎると、不安で踏み出せないこともあるので、将来への過度な心配は必要ない。ただ、チャンスが来た時に、しっかり掴めるよう、今できる一つ一つのことを大切に取り組んでほしいです」。さまざまな苦悩を乗り越えてきた杉本さんの言葉は、私たちに勇気をくれる。(2014年4月取材)

コラム

わたしの大切な時間

 昨年から夫婦でゴルフを始めた杉本さん。最初はあまり乗り気ではなかったが、2人で練習をしていくうちに、共通の趣味になった。「毎週日曜日にゴルフレッスンに通っています。これまでに3回、夫とも1回一緒にコースにも出ました。2人とも始めたばかりなので、まだまだ下手どうしのせめぎ合いなのですが、そこがまた楽しいんです。リフレッシュタイムになっています」。忙しい毎日ながらも、夫と過ごす時間を大切にする、にこやかな笑顔が印象的だった。

プロフィール

宗像市出身。福岡の大学を卒業後、1990年にファコム・ハイタック株式会社に入社。OA機器の営業をする。1994年、株式会社 日立製作所 公共情報システム営業部で営業担当に。結婚後、2児を出産。2002年、同部課長を経て、2013年4月、部長に就任。2012年から1年間、九州・アジア経営塾(KAIL)でリーダーシップ論などを学んだ。






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