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高見 真智子(たかみまちこ)さん

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株式会社サイズラーニング 代表取締役

ダイバーシティ新時代~突破口をひらくのは女性の一歩踏み出す勇気~

 「女性のキャリアアップを応援したい」と明るい笑顔で話す高見真智子さん。人材開発を多角的にサポートする会社の代表取締役を務めている。近年、特に力を入れているのが、女性のキャリア開発と、性別や年齢、人種・国籍などを問わず、多様な人材を活用するというダイバーシティだ。「違いを排除するのではなく、相互の違いに価値を置き、活かす組織づくりを進めています。その中の大きな柱として、女性社員の活躍推進があります」。ダイバーシティに取り組む企業や自治体等からの委託を受け、女性のキャリア支援をしている。

人材育成という仕事。キャリアに焦った20代

 情報機器関係の大手企業に就職し、熊本で働き始めた高見さん。「チャンスがあれば何でも挑戦したいと思い、西日本で女性初の『新規開拓営業』も経験しました」。当時その会社では、女性は事務的な業務か、営業であっても既存顧客を担当することになっており、画期的なことだった。男女雇用機会均等法が制定されて、暫くたっていた時期で、多くの会社は女性の総合職の採用を常態化していた。しかし、実際は職域も限定され、かつ結婚等のライフイベントで退職する女性社員の多さをまの当たりにし、漠然とした疑問を感じていた。尊敬する先輩が次々と退職しロールモデルがいない中、仕事にやりがいは感じつつも将来が見えず、2年ほどで退社を決意する。
 その後、「働き続けるためにはスペシャリストにならなければ」との思いから福岡で商社傘下のプロモーション会社で人材育成の仕事を担当。成長の喜びを分かち合う仕事の醍醐味を知り、本格的に人材育成の仕事に携わりたいとの強い思いが芽生え、東京の人材コンサルティング会社へキャリアチェンジ。しかし、そこでは自分の能力の無さ、甘さを痛感し、大きな挫折感を味わうことに。
 「20代の私は、結婚、出産を迎えるまでに何とか一人前にならなければという、漠然とした焦りと闘っていました。多分、ライフイベントによるキャリアの中断を必要以上に高い壁にしていたのでしょう」と当時を振り返る。「だから20‐30代の頑張る女性を見ると、焦らなくても大丈夫と声をかけたくなります。良い時期もそして辛い時期も自分を育てる貴重な機会。“いま、ここにいること”を楽しんで自分を育てればいい」。
 その後、遠距離恋愛していたパートナーと結婚、福岡に戻り、34歳で出産。子育てと仕事の両立が始まる。出産後は、時間をより意識しながら、生産性のあがる働き方を行えるようになっていった。「夫は最初、何も家事が出来なかったが、今は私よりも家事をやってくれるようになったんですよ」と笑う。自身の成長と家族の協力を得て、高見さんは仕事を続けている。

自身の経験を活かし、人材育成を推進

 そんな自身の経験を活かし、35歳で人材開発をサポートする会社を起業。「多様性を活かすことによって組織は成長していきます。女性の活躍もその一つ。そのためには、女性にいろいろな経験を積ませる環境を作らなければなりません。女性の方も一歩踏み出す勇気が必要です」と言う高見さん。現在、ダイバーシティに有効な手段として「メンタリングプログラム」を推奨している。これは経験豊かな上司や先輩が、若手の部下や後輩と基本的に1対1で継続的に信頼関係を築きながら互いの成長を目指すというもの。高見さんはその間にたちながら、アドバイスをしていく。プログラムを進めていく中で、最初は部下の気持ちがわからないといっていた上司から「部下に答えを教えるのは簡単だけど、それでは成長しない。回答を導くための考え方を示した方が成長につながる」というような意見が活発に出されるなど、上司としての成長も感じられ、そんな両者の変化を感じるときが、高見さんが仕事のやりがいを感じる瞬間だ。

女性活用の真の価値を理解してもらいたい

 変化の時代の現在は、従業員の多様性を力に変えていくことを考える必要がある。女性の活用は、組織が多様性を活かし、成長して行くためには欠かせない第一歩、試金石である。しかし高見さんは、九州ではまだまだ女性活躍に本気で取組んでいる組織は少ないと感じている。「企業はそろそろ定着のための育児支援から、戦力化のための施策へと舵をきってほしい。そして女性たちにもっと仕事を通し経験と学習の場を提供すべき。働く女性自身も、内在する可能性に気づき小さな一歩を踏み出す勇気を持ってほしい」と高見さん。
 これからもダイバーシティの推進を通じ、変化の時代の組織や人材開発のあり方を模索していきたいと感じている。 (2012年7月取材)

コラム

家族が宝物

 家族がいるからがんばれると高見さん。「仕事を減らそうかなあ」などとこぼす高見さんに、娘は「やめないほうがいい」「忙しくなかったらママじゃないしね」「暇だったらむしろ、退屈なんじゃない」とアドバイスをくれるのだとか。年2回は家族と旅行をするようにしていて、家族とゆっくり過ごす大切な時間となっている。

プロフィール

熊本県出身。人材育成の業務経験をもとに2001年からフリーランスで活動。2005年に(有)サイズ・コミュニケーションズを設立。企業へのダイバーシティを活用した経営支援や、女性のワーク・ライフ・バランスのコンサルティングを行う。またメンタリングプログラムを取り入れた継続的な人材育成支援にも積極的に取り組んでいる。2018年、社名を(株)サイズラーニングに変更。

 

 

 

 


 

 

 

 

キーワード

【た】 【働く・キャリアアップ】 【起業】

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