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矢野 公子(やのきみこ)さん

グリーンツーリズムの里あさくら 代表

朝倉の魅力を発信しながら、農村女性の自立支援

 中学校教諭時代、教え子に『心』や『笑顔』という色紙を送っていたという矢野さん。退職後、朝倉町朝倉市議会議員を2期8年間つとめた。また、朝倉の魅力を自然、文化、人々との交流を楽しみながら伝える『グリーンツーリズムの里あさくら』の代表に。「朝倉市高木地域の黒川で森林セラピーの場所を探すのに317段の階段を登りましたよ!」と笑顔で語る矢野さんは背筋がシャンと伸びた周りの人への配慮を忘れない素敵な女性だ。

農村女性が活き活きとした社会にしたい

 36年間の中学教諭を退職後、朝倉町の婦人会長や数々の委員や理事に従事してきた。その活動の中で十数年前朝倉町女性ネットワークの代表を務めていた時、朝倉の農村地域に住む女性達と話をする機会が度々あったという。「そこで、私ははじめて農村の女性達が現金を持たないという現実を知りました。自分の自由になるお金がないということに大変驚きました。農村女性が自立し、活き活きと活躍できる社会にしたいと思うようになったのです」。このことが矢野さんの市議会議員に立候補するきっかけになった。周りを気遣い自らを奮い立たせる矢野さんの想いは8年間の任期をつとめた市議会議員から、現在のグリーンツーリズムの活動にまで繋がっていく。

自然を相手にすることそして朝倉が大好き

 平成19年、「あさくらグリーンツーリズム研究会」から「グリーンツーリズムの里あさくら」へ名称を変更し、矢野さんが代表となった。柿やぶどう、梨などのフルーツ狩り、餅つき等の日帰りイベントも開催。多くの方に楽しんでいただいている。また、参加者を通して新たな朝倉地域の魅力を発見できることもある。「山後(やまうしろ)という地区があるんです。そこに宿泊された方達が『空気が美味しい!』『水が美味しい!』って言ってくださるのです。住んでいると当たり前のことが実に素晴らしいことだと、改めて気づかされます。小川に自生するクレソンを喜んで採られるんですよ。日本の原風景というものが、この朝倉にはあるのではないかって、だからホッとするんじゃないかなって思うのです」。自然を相手にすること、そして朝倉がとても好きだと気さくに笑う。

民泊する側、受け入れる側、どちらも楽しんで欲しい!

 矢野さんは朝倉地域の民泊受入の活動も行っている。受け入れのお願いに躊躇する方が多いのも事実。そんな時、矢野さん自身の経験を交えてアドバイスする。「気は遣うけれども喜びも大きいですよ!対価を伴う取組で得られる経験こそ農村女性の自立に繋がるはずです」。春夏秋冬の豊富な朝倉の体験メニューを行うなかで、「外国人の方と民泊の受け入れ者が涙を流しながらハグをして別れを惜しんだり、再度、朝倉を訪れたりする。楽しんでくれてよかった。朝倉の魅力を知ってもらえた!」矢野さんが繋いだ小さな交流が朝倉の地域活性に大きく影響していく。

100軒の受け入れ家族を目指しています

 現在の登録家庭は70軒。矢野さんは100軒の登録を目指して活動している。「今後は修学旅行や教育旅行も受け入れたいですね!」と目標を語る。いつも笑顔で周りの方を気遣いながら地域貢献をしていく矢野さんの姿こそが、農村女性が活き活きと社会のなかで生活し自立へのきっけになっていくだろう。矢野さんの活躍は『心』と『笑顔』でまだまだ続いていく。 (2012年12月取材)

コラム

 「若い頃に山登りをしていました。今は忙しくて全然行けないのですが、私はTVも、自分では行けないところや見れないようなところを撮影している番組を見ていることが多いですね。中学教諭の時に顧問をしたのをきっかけに弓道をはじめて4段まで取得したのですが、でもなぜか山の話になると血が騒ぐのです。私はやっぱり山登りのほうが好きみたいです」山という自然を愛する気持ちが今のこのグリーンツーリズムの活動にも繋がっているのだろうと語られる。

プロフィール

久留米市田主丸町出身。36年間の中学校教諭を退職した後、朝倉町婦人会会長に。そして朝倉町女性ネットワーク代表、朝倉町男女平等参画審議会委員、その後朝倉町朝倉市議会議員を8年間つとめる。現在はグリーンツーリズムの里あさくら代表、朝倉グリーンツーリズム協議会会長を兼任。
2014年5月、食文化や農林水産業の体験を通じた、福岡県らしいまちとむらの交流を拡げるため、福岡県まちとむら交流推進協議会が発足し、会長に就任。






キーワード

【や】 【国際・まちづくり】

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