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的野 佑妃子(まとのゆきこ)さん

NPO法人あまらんすねっと 代表理事

すべての人の笑顔のために

人の役に立ってなんぼ

 「仕事と育児が両立できているのは、ゆったりとしたスケジュールの仕事を許してくれるクライアントさんのおかげ」と語るのは、NPO法人「あまらんすねっと」の代表理事である的野さん。様々なクライアントの「就業支援や“人財”開発を行いたい」というニーズに応じて、セミナーやコンサルティング、マーケティングを行っている。
 「自分の周りのいろいろな思いを集めると、きっと何かできるのではと思った。1人ではできないことも、その力を集約させることで、実現できることがある。『1+1は2以上』になると信じていたので、法人化し、NPOだからできる『世の中で必要とされるプロジェクト』を行いたいと思った」と語る的野さんの「人の役に立ってなんぼ」という信念が形になり、2002(平成14)年にNPO法人「あまらんすねっと」は誕生した。
 「一緒に活動する人もクライアント先の相手も含めた、すべての人の笑顔のために働ける組織にしたかった。留学生を含む学生、障がい者など、誰もが参加できる組織にすれば、彼らが社会と接点を持つきっかけになるのではと思い、NPOという形にした」そうだ。

子どもと向き合う時間を作る

 代表理事として働く的野さんの支えとなっているのが、2歳になる息子だ。「子育てはすごく楽しい。息子からもらったエネルギーを、様々な活動で発信したい」と言う。
 そんな的野さんに、仕事と育児の両立のコツをうかがうと、「優先順位と時間管理が重要。そうすれば、同じ10分間でも効率的に使うことができる。加えて、限られた時間の中では“ながら作業”も大切。家事や仕事の時間を短縮し、子どもときちんと向き合える時間を増やすようにしている」と答える。
 そうして子どもと向き合う時間を作る的野さんが大事にしているのは、息子に話しかけながら一緒に食事する時間だ。「“食料を与える時間”ではなく、“食卓を囲んで話をする時間”にしている。息子はまだ話ができないが、小さなうちから食卓を囲む習慣をつけて、食卓を何でも相談できる“ホーム”にしてあげたい」と語る。
 現在は、保育園の保護者会の会長も務める的野さん。「入園して1ヵ月目で会長になった。何も分からない私に声をかけてくださったことに感謝して受けた。保護者会のママたちは、すばらしく両立をこなしているので、自分の刺激になり楽しい」と語る。

子育てにかかわるきっかけを作る

 的野さんは、夫の育児参加をうながす工夫もしている。「たとえばお風呂。私が掃除をしてお湯を張り、息子を着替えさせたとしても、息子と夫が一緒に入ったときには『パパと一緒は嬉しいねぇ~』と声掛けしている。そういうことの積み重ねが、夫が『子育てにかかわっているという実感する瞬間』なのかなと。息子と同じで、いかに“その気”にさせるかが大事。そのことは、実は、仕事でも同じ」と笑う。
 とはいえ、育児参加したいと思っていた夫ではあったと言う。「産休を取得したり、保育園行事参加のために年休を取得したり。夫の姿勢が、部下のロールモデルになればと思う。毎日のほとんどが仕事時間であるパパが多いこの時代だからこそ、呑気だと思われてもあえて家族のために会社を休んでもよいのではないか」と。
 さらに、2人の母の存在も大きいと言う。「母は外で働くチャンスがあっても、女性ということで家にいることを強いられた。自分が苦しんだからこそ、私が働くことを応援してくれる。義母は今のような社会の支援が無い中で、3人の子どもを育て上げ、定年まで勤めた。自身の経験から的確なアドバイスをくれる」と語る。
 全ての人の笑顔のために働く的野さんは、自分を支えてくれている全ての人に感謝しながら、仕事と育児を両立している。
(2011年3月取材)

コラム

メッセージカード

 的野さんがずっと大切にしている物があると言う。それは、自身が30歳になったときにみんなからもらったバースデーカードだ。「プレゼントは要らないから、メッセージをくださいとお願いして、友人・知人だけでなく、上司や恩師など様々な人から頂いた。『これからどういう人生を送ろうか』と悩んでいたころ、振り返れば人生の岐路を迎えていた30歳。今でも迷ったときに見直すと、気持ちを後押ししてくれる」と語る。

プロフィール

長崎市生まれ、福岡育ち。1987(昭和62)年に京都女子大学短期大学部を卒業。メーカーにてOLとして勤務した後、教育コンサルティング会社での講師、専門学校の秘書科の教員を経て、1998(平成10)年にフリーの人財開発コンサルタント「クリエイティブオフィス」として独立。加えて2002(平成14)年にはNPO法人「あまらんすねっと」を設立し、代表理事に就任。
「大野城市男女共生まちづくり審議会」委員、「内閣府男女共同参画ヤングリーダー会議」福岡市代表、「福岡市男女共同参画審議会」委員などを歴任。2009(平成21)年から2年間「福岡市男女共同参画審議会」委員を務め、現在も「福岡市女性協会 アドバイザーの会」委員を務める。






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