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髙山 史子(たかやまふみこ)さん

大木町図書・情報センター 前館長

女性目線が活きる社会づくりに尽力

 

原動力は、おもしろがり屋であること

 九州の穀倉地帯といわれる筑後平野のほぼ中央に位置する三潴郡大木町。県職員から福岡県男女共同参画センター館長、さらに大木町副町長を経て、2010(平成22)年4月より『大木町図書・情報センター(通称・こっこぽーと)』の館長を務めた髙山史子さんだ。
 同センターは図書館、公民館、町づくりセンターの3つの機能を1つの場所に持たせた全国でも稀な施設。図書の閲覧や貸出しに加え、ボランティアグループが書籍や資料を自分たちの活動に役立て、ここを拠点にネットワークを作ることを後押ししたり、町民の交流や勉強の場としてスペースを開放するなど町の活性化に向けた活動を展開している。
 「私は大木町の出身。この地に生を受けたご縁で、副町長に続いて館長として町のために尽力せよとの要請を受けて…」。故郷のお役に立つならと私事は後回しに、東奔西走した髙山さんは、「私の原動力は、”おもしろがり屋”であること」だと笑う。いつしか周りの人を引き込み、いっしょになって泣き笑いしながら目の前の仕事へ取り組んできた半生を追った。

入庁後の違和感に男女共同参画を意識する

 1963(昭和38)年、福岡県庁に入職した髙山さん。当時は、男女共同参画の概念すらなく、これは男の仕事、これが女性の仕事と固定されていて違和感を覚えたという。その後、1975(昭和50)年の国際婦人年を受けて、国は婦人問題担当室を設置。福岡県も1979(昭和54)年に婦人対策室を設け、その翌年に当該部署へ配属となる。以後、組織変更に伴い婦人対策課となっていた部署へ課長として戻ったが、その名を女性政策課へと改称させた髙山さん。
 「男女同権とか男女平等といえば、同じイスを与えて終わりだと考えている人が多いのですが、問題はその人がイスに座って何をするかということだと思います」。その持論は後に就任する副町長時代に実践されることとなる。
 県庁での仕事を終え、1998(平成10)年に福岡県女性総合センター(現在の福岡県男女共同参画センター)」の館長に就任。県内には主な市に同様のセンターがあるが、 髙山さんは県のセンターに中枢機能を持たせるべく、リーダーの養成や指導員の研修などに注力。また、福岡市のアミカスや北九州市のムーヴと役割分担を計り、主に農漁村部や郊外地域の女性問題に取り組んだ。

施策決定の場にいたことの意義

 2007(平成19)年、大木町の副町長に就任した髙山さん。旧い因習や慣習が残る町の特性を考え、声高に男女共同参画を叫ぶのではなく、地域社会に女性の意見が採り入れられてこそ、みんなが住みやすい町に変わるということを地道に説き続けた。声を上げ始めた女性たちに、男性からは「女は意見なんか言わなくていい」などの声も聞かれたが、女性たちは「あらっ、副町長も女性よ」と反論。男性の言葉は目に見えて減っていったという。
 「大木町は変わりましたね」。いつしかそんな声が増え始め、髙山さんは「男女共同参画の実践には方針を決める場に男性も女性もいることが重要なんです。そういう意味で副町長であったことは意義のあることでした」と振り返る。
 また、町民からボランティアを募って始めた夏休みの子ども一時預り事業は、子どもは貴重な体験となり、すでに芽生えていた子どもは地域で見守るものという意識を浸透させた。さらに、2010(平成22)年にオープンした”道の駅おおき”では、女性用トイレの数とデザインの見直しを主張。九州に道の駅は数あれど、トイレがきれいで充実していると来訪者からは高い評価を受けている。
(2011年2月取材)

コラム

いつか、のんびり旅をしたい

 夢は悠々自適の毎日。ずっと働きづめでしたから、自分へのご褒美にのんびりできる時間をあげたいですね。スポーツや音楽が好きで、テニスやピアノなども習いましたが、忙しくて続けられませんでした。
 いつか国内をゆったり回る旅をしたいと思っています。花や歴史が好きですから、まだあまり知られていない名所を訪ねてみたいですね。

プロフィール

三潴郡大木町出身。
大学卒業後、1963(昭和38)年に福岡県庁へ入庁。女性政策課長、高齢化対策課長、生活文化課長、民生部次長を経て、1998(平成10)年には福岡県女性総合センタ-(現福岡県男女共同参画センター・通称あすばる)館長に就任。
その後、筑紫女学園大学、中村学園短期大学の非常勤講師に。2007(平成19)年、大木町副町長に就任。
2010(平成22)年4月から2011(平成23)年3月まで大木町図書・情報センター館長。






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