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中村 政子(なかむらまさこ)さん

良い映画を見る親子の集い 実行委員会会長

大人が変われば子どもも変わる

 

世代を越えて

 中村さんが様々なボランティア活動を行うことになったのは、ある強烈な体験をしたからだ。30年以上前、自身の娘が通う幼稚園のPTA会長となった頃の体験だが、今でも鮮明に覚えている。
 PTA役員が集まり研修を受けていたときのことである。1人の子どもが会場を走り回っていた。講演して下さっている先生にも、話を聞きに来ている保護者にも申し訳ないと思った中村さんは、その子どもに注意した。すると保護者から「私の家ではノビノビ育てているんだ」と返された。
 「ノビノビと放任を履き違えていると思った。なんとかしなければ、育てられる子どもが不幸になる」と思った中村さんに賛同する保護者が集まり、1978(昭和53)年に、現在まで33年間続いている「良い映画を見る親子の集い」を立ち上げた。そこでは、映画や腹話術を通じて「人を大事にすることの大切さ」を教えている。今では、「私が子どもの頃、この集いに来ていた」という親が、自身の子どもを連れて来ることもある。

一生懸命育てることが、成長につながる

 中村さんは「花いっぱい運動」も20年以上続けている。これは、花の苗を幼稚園や保育園、小中高校や公民館に贈り、各地で子どもや保護者に育ててもらう運動だ。
 今ではボランティア仲間から「花の神様」と呼ばれている中村さんは「花は子どもと一緒。手抜きをしたらダメになる。一生懸命育てることで相手が成長し、それが自身の喜びにつながる。運動を始めたばかりの頃は、年配の方から、”自分たちは子育てが終わったのだから関係ない”という声も上がったが、子どもだけでなく若い親を育てることも重要であると訴え続けていたら、徐々に賛同者が増えた」と言う。
 様々なボランティアを行っている理由を中村さんに伺うと、「皆が気持ち良く暮らせる街にするためには、人の痛みが分かる人、人を大事にする人を増やさねばならない。その手段としてボランティアを用いている。また、今でも全ての活動の根幹は子どもの健全育成。大人が、人を大事にする姿勢を見せていれば、子どもは自然と身に付けるから」と答える。

挨拶もボランティア

 子どもの健全育成のために活動する中村さんだが、子どもたちから教えられたこともある。それは、「挨拶もボランティア」ということだ。「気持ち良い挨拶をすれば、挨拶してもらった方も気持ち良くなる。心がけひとつでできることなのだが、心にゆとりがないとできないこと。イライラせずに、元気を分け合える大人に育ってほしい」と願う。
 土日も休み無くボランティアを行っている中村さんだが、「私がボランティアに打ち込めるのは夫の支えがあるから。仕事が休みの日は率先して夫が家事をする。出会ってからずっと変わらない理解と優しさ、協力のお陰」と語る。
 さらに、中村さん夫婦は喧嘩を1度もしたことがない。「夫が優しかったこともあるが、喧嘩する親の姿を、子どもに見せたくないという共通の思いがあったから。また、結婚した息子と娘が、義父母や周りの人たちを思いやり、彼らも可愛がってもらっている光景を見て、自分たちの子育ては間違っていなかったと夫と話している」と言う。
(2011年3月取材)

コラム

男女ともに力を活かせる社会に

 中村さんは、女性が男性と同じように活躍できる世の中は素晴らしいとしながらも、「男女平等を履き違えてほしくない」と訴える。「若い女性が『飯食う?』と言っていたことにびっくりした。男女問わず言葉遣いや仕草が美しいと、人は輝いて見える。だからこそ、自分の持っている美しさを大事にして、それを活かしてほしい」と語る。

プロフィール

熊本県出身。結婚を機に来福して以降、30年以上ボランティア活動に携わる。
1978(昭和53)年に「良い映画を見る親子の集い」を立ち上げ、同実行委員会会長となる。その他「福岡県地域福祉審議会」委員、「福岡県障害者施策推進協議会」副会長、「小郡市花いっぱい運動花と緑の会」副会長など、多忙な日々を送る。






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