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ふくおか女性いきいき塾⑤ キャリア形成

ふくおか女性いきいき塾、第5回目の講義は「キャリア形成」。
WE-Net福岡から6名の方をお迎えして、ご自身の経験を交えながら「キャリア形成」についてお話しいただきました。

【WE-Net福岡】
「女性の大活躍推進福岡県会議」の活動の一環として結成された女性管理職のネットワーク。定例会やグループ活動、情報発信などを通して女性活躍推進に取り組む。

    ◆パネリスト
    (写真上から2番目)
    九州電力株式会社 ビジネスソリューション統括本部人材活性化本部 ダイバーシティ推進グループ長 園田理恵さん
    (写真上から3番目)
    学校法人中村産業学園 九州産業大学 男女共同参画推進室 室長 佐々木圭子さん
    (写真上から4番目)
    株式会社スターフライヤー 整備本部企画管理部 機材計画課長 南聡子さん
    (写真上から5番目)
    九州旅客鉄道株式会社 財務部資金課 課長 鐘ヶ江理恵さん
    (写真上から6番目)
    ジーエムメディカル株式会社 管理部 人事総務課 課長 大島永美子さん

    ◆モデレーター
    (写真1番上)
    株式会社ポータル(九電工グループ) 人材部 部長 古田香さん


      【古田さん】 今日は子育てや介護経験のある管理職5名の方々にご自身のキャリアについてお話を伺います。まずキャリアを意識した出来事や成長のきっかけを教えてください。

      【佐々木さん】 私は大学で理系の研究をしていましたが、縁あって30歳を前に、当時新設された「女性研究者支援室」のスタッフになりました。若い世代のキャリアを応援する仕事は自分の興味や問題意識とも重なり、複数の大学で女性研究者支援や男女共同参画に携わって、今に至ります。

      【南さん】 与えられた仕事に真面目に取り組んでいたところ、40歳で管理職になり、大変難しいプロジェクトを任されました。「南さんならできますよ」と取引先の方に言っていただいたようで、担当することになりました。管理職になってから自覚が強くなり、何でもポジティブに考えながら、日々学んでいます。


        【園田さん】 35歳で昇進試験の話をもらい、受けたことがターニングポイントでした。大変難しい試験なので、小学生と保育園児2人の子育て真っ最中では厳しいと思いましたが、自分が納得できるキャリアを積むなら今しかないと決断。夫と子どもたちの了承を得て、最後の2か月半は週末にひとりでファミレスで勉強しました。「私はなんで子どもと離れてまで勉強してるんだろう」と涙が出たことも。でも、それが今につながっているんですよね。短期間でも、自分のキャリアに軸足を置いたことがよかったのだと思います。


        【古田さん】 働く中で子育てや介護でピンチに陥ったとき、どのように乗り越えてこられましたか?

        【鐘ヶ江さん】 私は子どもが2人いて、母や夫の両親、姉、友人、ママ友など多くの人に助けてもらいました。今は夫が単身赴任で家事が回らなくなったので、週1日家事代行を頼んでいます。周囲には「いいね」と言ってくれる人も「えー、それでいいの?」と反対される人もいますが、若手は「どうだったか教えてください」「うちの奥さんも大変だから頼もうかな」など、ポジティブな反応が多いですよ。

        【大島さん】 私は当社で初めての女性管理職でした。男性と同じように働くことが求められていると思い、出産3日前の深夜まで働き、産後5か月弱で復帰、残業もしました。早期の復帰は夫の協力が欠かせないため、強制的に家事も育児もしてもらうようにして、今も保育園のお迎えは8割がた夫が担当。夫は子育てが非常に楽しくなったようです。

        【古田さん】 子どもができる前と後で仕事への考えや意識は変わりましたか?



          【佐々木さん】 ずっと好きなように働いていたのですが、産後は時間の制約があり、どうしても総量を落とさなければならなくなりました。そこで棚卸をして、人に全部や一部を任せたり、何重もしていたけど実はここまででいいかもしれないと気付き、どこまでやるか判断するように考え方をシフトしました。いろいろな視点でやり方を考えられるようになるいいきっかけになったと思っています。

          【園田さん】 もともと仕事への意欲はかなり高いほうでした。でも、第一子を出産後は育児が本当に大変で、自分の中では仕事3割、あとは子育てくらいの気持ちで、極端にブレてしまいました。2、3人目になるとだんだん仕事と子育てのバランスをうまくとれるようになり、ブレ幅がゆるくなってきた感じです。

          【鐘ヶ江さん】 出産前は会社の人にプライベートを話さなかったのですが、子どもの用事や母の介護で早めに帰ることも出てきたので、話すようになりました。まわりが私の状況を理解してくれて、協力を得ながら仕事をしています。そして、男性にも女性にも「会社は最後までみてくれるわけではないから、家のこともちゃんとしようね」と言っています。

          【古田さん】 男性管理職と女性管理職の違いを感じることはありますか?


            【南さん】 私が任された難しいプロジェクトは、全部署の協力が必要で、すでに何度か頓挫していたようです。男性が担当すると、プライドのぶつかり合いがあるのかもしれません。私は「皆さんを丁寧にサポートする姿勢で進めましょう」と男性陣を説得することから始めました。相手を説得するときは、資料やデータをそろえて説明して、しっかり話し合って理解していただくように心がけています。

              【鐘ヶ江さん】 男性は、意外と短期的な視点で部下を指導されている気がします。目の前の仕事のやり方を指導するのはもちろん大切ですが、長期的に見て、この人はどんな道を進むから今はこれを勉強して、この人間関係は大切にすべきなどの視点が少し欠けていると感じることも。私は子育てと同じようにその人の将来を見据えて接するようにしていて、それが女性の利点かなと感じます。

              【古田さん】 皆さんのリソースや能力がキャリアにどのように生かされていると感じますか?

              【園田さん】 理系出身なのでシステム開発の経験が役に立ったこともありますが、それよりもマインドがリソースかなと思っています。すごく楽天的な性格で、どんなにきつくても「どうにかなる」と思えることが仕事に生かされてきたのかもしれません。

              【大島さん】 私はもともと営業で、畑違いの今の会社に転職して、社長と一緒に社内改革を進めてきました。私の強みは愛社精神ですね。社長のためというところから始まり、会社のために社員のためにという思いが非常に強く、会社をよりよく変えようと考え、そのための発信を繰り返してきました。

              【古田さん】 最後に、今後ご自身がどんなキャリアを歩んでいきたいかお聞かせください。

              【南さん】 与えられた役割をこなしつつキャリアアップを図りたいと思います。これからも新しい(仕事との)出会いがあるのかなと思っています。

              【鐘ヶ江さん】 2つあって、ひとつは九州を元気にすること。もうひとつは、私自身がいろんな人に支えられて育児や介護をしてきたので、今後は後輩のサポートを充実させるような活動をしたいと考えています。


                【大島さん】 キャリアという面では、7年前に立てた自分のビジョンから一切ぶれていません。会社の経営陣のひとりになり、会社を変えて動かしていきたい。まずは部長を目指します。

                【園田さん】 私は自分が本当にしたいことが何かを考えながら、勉強したり人脈を広げたりしていきたいです。

                【佐々木さん】 尊敬する大先輩が「紆余曲折があったけど、来た船に乗ったような感じでいたら、望むところに着いていた」とおっしゃっていました。私も目の前の仕事をきちんとやり、振り返ったときによかったと思えることを重ね、次につなげられる仕事の仕方を意識していきたいと思っています。

                【古田さん】 私たちは管理職だからいきいきしているのではなく、いきいきと輝きながら仕事をしていた人が管理職になったのだと思います。自分のキャリアを考えていないと、まわりに流されてしまいます。私たちには多くの可能性が開かれています。今日のお話が、皆さんのキャリアやライフを考えるヒントになれば幸いです。

                  タイトルふくおか女性いきいき塾⑤ キャリア形成
                  開催日時 2017年9月10日(日)

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