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ふくおか女性いきいき塾④ チームビルディング

 今回は、チームのパフォーマンス向上と、チームメンバー相互の成長支援に焦点をあてた「チームビルディング」について学んでいきます。私たちは経験から様々な学びを得ますが、それを次の成長に変えていくためには、意識して「振り返り」の時間を持ち、学ぶ力を高めることが必要です。まず、実際にゲームという経験を通して、振り返りの練習をやってみましょう。 

    ― 全員で擬似的な体験をするゲームに参加し、振り返りを行いました。 ―
     ゲームの中でも見受けられましたが、私たちはアンコンシャス・バイアス(unconscious bias 無意識の思い込み)にとらわれて、最初の目的の理解を誤ってしまうことがあります。チームで活動する場合はもとより、職場でも、「何を目指すのか」「何のために仕事をしているのか」ということを常に確認し、それをチームのメンバーと共有していくことが大切です。リーダーがどこを目指すのかを誤ると、チーム全体が方向を誤ってしまうことになります。リーダーは正しいことをする人、マネージャーはそのやるべきことを正しく効率的に行う人、という違いがあります。つまり、正しいことを見極める力がリーダーには求められています。

     コルブという教育学者が提唱した「経験学習モデル」という考え方をご紹介します。何らかの “具体的経験”をした後に、この経験というインプットをこれまでに蓄積された情報と結びつけて意味付ける“省察的観察”を行うかどうかで、経験からの学びの深さが変わります。その経験がなぜうまくいったのか、どこがいつもと違ったのかといった “省察的観察”をすることによって、より深い気づきが得られるからです。さらに、そうした気づきから得た成功要因を他の場面に活かせないかといった「マイセオリー」と呼ばれるアプローチ方法が生まれます。これを“抽象的概念化”といいます。さらにそのマイセオリーを使って“実践的試み”を行い、自論が正しかったかを確認したり、調整したりします。このようなプロセスを習慣化することで、同じ経験をしても学びが多く、自身の成長を意識するので達成感も高まるのです。うまくいかなかったとき、反省をすること、振り返ることはよくありますが、うまくいったときこそ振り返ることが成長を促します。チームの中でも「ちょっと振り返りしない?」という5分、10分が大切です。「自分たちの成果が本質的なものになった瞬間はいつだったか」などの振り返りがチームの力を強くしていきます。

       これから皆さんは課題研究のチームづくりに入っていきますが、チームで活動する際に、頭の隅に入れておいてほしいのが「チームの成熟のプロセス」です。チームを作っていく形成期→混乱しつつ自由にアイデアを出す嵐期→整えていく規範期→決まったことを実行する実行期、とチームの状況はその成熟度によって変わっていきます。チームというのは、いつもうまくいっているわけではありません。嵐期を経ずに、何も波風なく進むと、後になって「お互い遠慮して本音が出せなかった」「表面的なつながりで物足りなかった」という意見が出てくることがありますので、初期の段階でぶつかり合うのはとても大切です。ぶつかり合ったチームほどいきいき塾修了後も良い関係が築けています。衝突することを怖がらずに。その経験がまた皆さんのチームを強くしていきます。

       今回、まず最初にゲームを体験してもらったのには理由があります。どれだけ私が「大切なポイントはこれですよね」と言葉で説明しても、なかなか皆さんの記憶に残らないからです。実際に経験し、さらには失敗したほうが格段に記憶に残ります。ですから皆さんもまずはチャレンジしてみることをおすすめします。考えすぎて動けずにいると、結局動き出した時には既に環境が変わってしまっているということが往々にしてあります。まずはちょっと試してみる、そしてそれを修正していく、という動き方にも慣れて欲しいと思います。

        タイトルチームビルディング
        開催日時 2017年9月10日(日)

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