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困難な立場にある女性支援セミナー 第3回

 9月25日、困難な立場にある女性支援セミナー 第3回目は、「パートナー間のコミュニケーション~本当の自分の気持ちを知る~」をテーマに、ソーシャルスキルトレーナーの鶴島 夕子さんによる、自分も相手も大切にしながら自分の気持ちを素直に伝える、アサーティブなコミュニケーショントレーニングが行われました。
 参加者のみなさんで自分の出身地を言い合い、北から南へ並んでいきます。自然とコミュニケーションが取れ、楽しそうに、4,5名でのグループトレーニングの開始です。
 鶴島さんの「上手に話す必要はありません。聞く方は、ただウットリ聞いてください」の声で自己紹介がスタート。なごやかな雰囲気の中で自己紹介が進んでいきます。
 まずは、「心の素潜り」に挑戦です。これは、パートナー(夫、恋人、親友、親、会社の同僚など自分との関係が継続的な相手)との関係で、「本心のズレを感じた場面」「そのときの自分の言動や態度」「どんな気持ちや感情があったか」「どんな心の声があったか」「状況や相手、自分に対してどんな捉え方があったか」について、付箋へ順番に書いていき、自分の内面をみつめる作業です。鶴島さんは、各グループのテーブルを回り、「心の素潜り」作業へのアドバイスをされていました。
 「思ったこと、言えなかったことは心に降り積もっていきます。安心で、信頼でき、親しく感じる間柄を育てていくために、まず自分の心を観察することが必要です」と語られました。
 コミュニケーションには、言葉だけでなく表情や声のトーンなども大きく影響するとのこと。「見たり聞いたり自分の感覚でとらえたことで、相手を決めつけていませんか。知覚と認知は違います。相手の本心は、こちらが決めつけて、そうだと思っていることと違っているかもしれませんよ」と実際に自分の感覚で捉えたことを伝え聴き合うことが重要だと、ご自身とお友達との素敵なエピソードを交えながらお話いただきました。
 最後は、パートナーへ伝えたい「わたし表現」を付箋に書き、実際に声に出して伝えるトレーニングです。各グループの話し手は伝えようと一生懸命、聞き手も真剣です。鶴島さんの終始穏やかで心に響くお話は、パートナーとアサーティブなコミュニケーションが取れているかを見つめ直すきっかけとなったようです。
 参加者アンケートでは、「楽しかった。具体的なアドバイスがありがたかった」「自分の気持ちと向き合うことができた」などの感想が寄せられました。

 セミナーの最後に、あすばる相談室から活動についてお話いたしました。
 あすばる相談室では、相談者からのお電話に耳を傾け、相談内容により、専門の機関を紹介したり、聞くだけ相談(傾聴)をしたり、相談者の気持ちに寄り添いながら一緒に考えていきます。混乱しているとき、誰かに甘えたいとき、頼りたいとき、無償で関わってくれる誰かが必要な時のために相談機関があります。悩んでいるときは、どうぞ、あなたの気持ちを語ってみませんか?

タイトル パートナー間のコミュニケーション~本当の自分の気持ちを知る~
開催日時 2015年9月25日(金)

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