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ロールモデルによるパネルディスカッションin北九州地区

 福岡の4地域(北九州・福岡・筑後・筑豊)で開催するこの講座は、それぞれの地域で活躍している女性をパネリストにお迎えし、その地域にちなんだテーマでディスカッションしていきます。第3回目は北九州地区。
 パネリストに籠田 淳子さん(女性建築デザインチームZm’ken有限会社ゼムケンサービス代表取締役)
 植野 雅子さん(TOTO株式会社 人財開発本部 人財開発センター ダイバーシティ推進グループリーダー)
 吉水 請子さん(極東ファディ株式会社 コーヒー事業推進室長兼統括ブランドマネージャー)を迎えて、「私らしいキャリアの築き方~働き続けるヒント~」をテーマに会場のみなさんと共に考えていきました。
 
 まずは仕事の原点、「何のために働いているのか?」という質問に答えていただきました。
 籠田さんは、「若い頃は、休みなく働いている両親の役に立ちたいとの一心で、一級建築士の資格を取り、仕事に没頭したが、今は<私らしさを喜んでいただくこと>が原動力になっている。」
 植野さんは、「これまで沢山の方々に育てられてきたので、今は後輩たちを育てることに力を注いでいる。」
 吉水さんは、「天から与えられた才能(ギフト)を、燃やし尽くすことの素晴らしさを実感している。仕事を通して社会の役に立っている事が幸せ。」と語られました。
 吉水さんは、就職活動が思い通りにいかず、12年間、家事手伝いをされていました。結婚への道もありましたが、自分の人生を生きたいと思うようになり、35歳で社会人デビュー。12年間のブランクを埋めるために、働きながらMBAを取得するなど、意欲的に活動されています。

 女性の活躍推進における企業の取組を、植野さんに伺いました。
 TOTOでは、2005年に社長直轄で「きらめき推進室」を発足。それを基盤にスタートしたのが、植野さんがリーダーを務めるダイバーシティ推進グループ。そこでは、女性のためのステップアップ研修や管理職の育成など、多彩なプログラムを実施されています。結果、結婚や出産で退職する社員が減り、営業職や管理職の女性比率が増えてきたそうです。

 女性建築士による店舗、住宅づくりなど、女性の感性を生かした事業を展開している籠田さんに、女性を活用するきっかけを伺いました。
 採用募集をした7年前、才能も熱意もあるのに、家事や育児を理由に短時間しか働けない女性の応募が2名あり、そこでワークシェアリングを思いつき、2名とも採用したそうです。現在、そのうちの1人が管理職として活躍されています。このような取組などが評価され、2011年、北九州市のワークライフバランス市長賞を受賞されました。

 最後に、働き続けるヒントについて教えていただきました。
 植野さんは「あきらめないこと。独身時期、家庭との両立時期など、ライフステージによって夢は変わっていい。でも、決してあきらめない事が大切です。」
 吉水さんは「大小関係なく、舞台に立ち続ける事が大切。そして転機を見落とさず、つかみ取ることで新しいステージに上がれると思います。」
 籠田さんは「会社の成長は、社員が長く働き続ける事だと明確に社員に伝えている。人生には様々な事が起きるので、お互いが助け合い、ワークシェアリングしています。その為には、社員同士が、お互いの事をよく知ることが重要です。」と語られました。
 参加者の皆さんからは「皆さんの頑張りを目前にして勇気をもらいました。」「今後の生き方の参考になりました。」「あきらめずに舞台に立ち続けようと思いました。」「前を見ながら生きている皆さん、有難う!」などの感想が寄せられ、働き続ける為の多くのヒントを得たようでした。

    タイトル私らしいキャリアの築き方~働き続けるヒント~
    開催日時 2012年12月13日(木)

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