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さあ実践だ!学校に避難者が殺到!

「さあ実践だ!学校に避難者が殺到!」避難所運営ゲームHUG

 

 12月7日(水)に、春日市元気塾の4回目の講座が、春日小学校の体育館で開催されました。春日小学校は、一時避難場所、収容避難所に指定されています。この日は公開講座で、18時スタートと若干早い時間にも関わらず、教育長をはじめ、市議会議員、春日小学校校長先生、教頭先生など、学校、地域、行政、そしてPTAとさまざま地域の方々80名近くが参加されました。

春日市の避難所・避難場所は、春日市ウェブサイトで確認できます。

 

女性の視点から考える防災

 

161207徳丸さん.png まず、3回目にも登壇された、熊本の徳丸宏美さん(熊本県益城町立広安西小学校PTA 副会長)による講義で、災害時や避難所運営には、男性、女性、どちらの視点も重要であり、女性にできることがとても多くあるということを、実際の体験談を交えながら話されました。

 徳丸さんは、防災時に活かされる女性の視点として、次の4つ挙げられました。①災害時に必要なコミュニティづくりの天才である ②これまでの経験を元に今の状況判断に必要な知恵をダイナミックに創出する才能を持っている ③小さな変化にも敏感で察する能力を持っている ④様々なことに臨機応変に対応できる

そして、家族、地域を守るためには、女性はなくてはならない存在であると。

 

 もちろん、より男性の特性だと言われる理論的な判断や俯瞰的なものの見方、公平性、集中力・瞬発力も避難所運営には重要な視点です。実際に、避難所では、まず、緊急な事態に対応するため、男性がリーダーになることが多い。避難した直後は、命があってよかったねー、と安堵するものの、避難生活が長く続くと、間仕切りもなにもない体育館で安心して寝れるか、着替えることができるか、洗濯物はどこに干せばいいの?といったさまざまな問題が出てきます。誰かが伝えなければそうした問題は改善されない。コミュニティ能力を活かし、女性の要望や意見を伝えることが重要で、実際に、安西小学校では、そうした女性の意見を取り入れた避難所運営に変わっていったそうです。男性視点、女性視点、どちらも組織やコミュニティ形成にとっては重要で、両者がお互いを認め、尊重することが強い組織、コミュニティづくりにつながる。

 

 また、大規模災害時直後には「公助」は期待できない。「自助」「共助」に頼らざるを得ない。「自助」としては、普段からの備えはできているか?防災グッズリストを作ったり、家の中での逃げる導線の確保、防災タイムラインを作って家族で共有しておくことが重要と強調されました。徳丸さんは、防災タイムラインで家族との連絡方法も決めていて、災害時に繋がりやすいLINEにしているそうです。そして、ご近所の方で助け合うコミュニティ形成が重要で、「共助」の礎を築いていくのが女性であると話されました。

 

避難所運営ゲームHUG実践!

 

161207安心安全課.png

 その後、春日市安全安心課の前田さんから、避難所運営ゲームの説明の後、独自に考えられた「防災すごろく」で、アイスブレイク。コマが止まったところの質問に30秒以内で答える。パスあり。どんな答えが返ってきても、否定せず聞いてくださいね、というルール。テーマに結びつく内容を楽しく考えることができるもので、このタイミングもバッチリでした~☆

 

161207西村さん.png ○すごろくDSC04284.JPG

 

 そして、いよいよ避難所運営ゲームHUGの体験!

○避難所DSC04347.JPG

 HUGは、Hinanzyo Unei Gameの頭文字を取ったもので、ハグと読み、英語で「抱きしめる」という意味も込められています。避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。プレイヤーは、このゲームを通して避難者の属性を考慮しながら部屋割りを考え、また炊き出し場や仮設トイレの配置などの生活空間の確保、視察や取材対応といった出来事に対して、自由に意見を述べかつ話し合いながらゲーム感覚で避難所の運営を学ぶことができます。

詳細は、静岡県のホームページを参照

 

 チーム編成にも工夫を凝らしていて、比較的若い女性のみ、比較的年配の女性のみ、男性のみ、男女混合、行政の方のみ、など。それぞれのチームで、実際の春日小学校の体育館や教室、敷地の図面に、カードを並べていきました。教頭先生のいるチームでは、教頭先生に質問が集中したとか。私のチームでも学校に詳しいPTA経験者の情報はとても参考になりましたね。

 

 約1時間という短い時間の体験の後に、受け入れた避難者の数を発表し、避難者を受け入れる際にどんなことに気をつけたか、どのカードで一番迷ったか、をインタビュー形式で答えていきました。

 

○共有DSC04326.JPG

 

 避難者の受入数には大きな差が出ましたね。トップは男性のみのチーム。とにかく決断が早く、どんどん配置していく。それに比べて女性チームは、地域、年齢、性別、全壊半壊、それぞれの事情などを熟慮しながら配置を考えていく。ペットの受け入れひとつにしても、ペットは家族だという人、苦手な人、犬なのか猫なのか鳥なのか、「喫煙所をつくる」というイベントカードでは、喫煙者なのか、禁煙者なのか、それぞれの嗜好や価値観がぶつかりある中で決めていかなければなりません。まだまだ、いろいろあったのですが、2回目のHUGもあるので、これくらいで。

 

○全景DSC04355.JPG

 


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 最後に、実行委員長であり、男女共同参画ネットワーク春日の杉浦会長の「春日市をもっとよくしたい!!」という想いのこもった挨拶で閉会しました。

 

 講座の様子は、女性による元気な地域づくり応援講座事業のfacebookページでもご紹介しています。

 

公開講座のご案内(2回目のHUGを体験します!)

 

春日市公開講座表_R.jpg

次回は、1月18日18時より、春日市スポーツセンターで開催します。どなたも参加できる公開講座です。参加者募集中です!!

 

もしもの時にきっと役立つ!

避難所の運営体験ゲームでシミュレーションすることにより、『その時、どう動く!』かを学びます。

実行委員のみなさん曰く、2回目は1回目に気付かなかったことがわかってきます。1回目に参加されなかった方はもちろん、お時間のある方はぜひ2回目参加されることをお勧めします!

 

詳細はこちらより

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