2025年10月11日(土)に北九州市男女共同参画センタームーブにおいて「福岡県ジェンダー平等フォーラム2025」北九州サテライト会場イベントが開催されました。
■瀬地山角さん講演会「笑って考えるワーク・ライフ・バランス」
(主催:北九州市立男女共同参画センター・ムーブ)
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2人の子どもの育児と家事を長年担ってこられた東京大学大学院教授の瀬地山角さんに、ワーク・ライフ・バランスの重要性についてお話しいただきました。日本の共働き世帯における夫の家事時間の短さに触れ、男性が残業の時間を家事に充てれば、妻の就労により残業代を上回る収入を得られるだけでなく、女性が働きやすい職場・制度を整えることで会社は自社を成長させ社会を救うことができるといったことなどを、豊富なデータとエピソードを基にご説明いただきました。参加者の皆さんからは、自分の思い込みを見直す良い機会になった、目から鱗が落ちる思いがした等の声が寄せられました。
■現場で活きるジェンダーハラスメント対策~無意識の偏見に斬り込む戦略的研修を体験しよう
(主催:NPO法人福岡ジェンダー研究所)
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元公務員でジェンダー研究者の小林敦子さんをお迎えして、職場や学校で起きるジェンダーハラスメントの原因となる無意識の偏見とそれを低減、解消していくための研修の手法についてお話しいただきました。白熱した講義に、途中で参加者の皆さんからの拍手が起こるなど、会場は熱気に包まれました。後半には参加者自身が取り組むワークの時間もあり、意識の奥底に潜む偏見を浮き彫りにする手法等に参加者の皆さんは熱心に耳を傾け、盛んに頷いていました。
■「九州男児は存在するのか?」から「さす九」へ 24年前の調査と現在の男女共同参画を比較検証
(主催:NPO法人男女・子育て環境改善研究所)
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今年、新聞やSNSでは「さす九」(男尊女卑が根強く残るとされる九州地方を揶揄するもので、「さすが九州」の略語)という言葉が話題となりました。24年前に実施した男性の家事育児参画調査「果たして九州男児は存在するのか?」の結果を振り返るとともに、2025年に再度実施した同様の調査結果と比較して、変わった点や変わらない点、未来に向けた提言等をテーマに、福岡・香川・京都・宮城で男女共同参画推進に長年取り組んでいる皆さんによるパネルディスカッションが行われました。後半には質疑応答の時間もあり、パネリストのユーモアを交えたお話に、終始和やかな雰囲気に包まれた時間となりました。
■性暴力サバイバービジュアルボイス写真展トーク 無理しない当事者活動とその支援
(主催:STAND Still福岡)
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前半では、性暴力のサバイバーのために開催する写真撮影のワークショップ「STAND Still」の写真展が行われました。参加者は、写真はもちろんキャプションにも目を通し、熱心に鑑賞していました。後半ではワークショップの主催者であるフォトジャーナリストの大藪順子さんやワークショップ参加者のお二人から活動内容や想いについてお話しいただきました。参加者の皆さんからは写真に込められた思いを感じた、写真を通して自己を表現する大切さを知れた等の声が寄せられました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
次回は11月16日(日)にメイン会場であるクローバープラザ(春日市)でのプレイベントが開催され、その6日後である11月22日(土)はいよいよメインイベントとなります。
フォーラムの最新情報は特設サイトhttps://www.asubaru.or.jp/forum2025.html
で、ご紹介しています。
皆さまのご来場をお待ちしています!
