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【センター長コラム No.71】 「Z世代が語る」――「国際女性デー」あすばるイベント  (2022年2月27日配信)

こんにちは。

河津桜の花が咲きました。河津桜は早咲きの桜として有名で、私は植木鉢で育てています。もう一つのピンクの花はヒマラヤユキノシタ、毎年春になると花が出てきます。お変わりありませんか。

  

 

前号のコラム「日本国憲法第24条を書いた女性④」で、東京六本木にあるアメリカ大使館の職員宿舎ビルの1つが、「シロタ・ゴードン・タワー」と命名されたことをご紹介しましたが、在福岡アメリカ領事館が、昨年7月に行われた命名式の写真を提供してくださいました。

命名式でスピーチをされているシャーマン国務副長官と、命名式の様子の写真を前号のコラムに追加していますので、ご覧ください。(⇒こちら

 

さて、3月8日は「国際女性デー」です。今回のコラムは、「国際女性デー」にあすばるが行う、YouTubeライブ配信のお知らせです。

 

「国際女性デー」は、世界中の女性が、国や民族、政治、文化などの垣根を越えて、これまでに女性が達成してきた成果を確認し、明日への歩みを踏み出そうという日です。国際婦人年の1975年に、国連が女性の社会参加と地位向上を訴える記念日として定め、徐々に世界中に認知されてきました。

 

3月8日を中心に地球規模で「国際女性デー」に因んだ取り組みが行われており、日本でも各地で、市民団体、企業、行政などが、さまざまなイベントを実施しています。

 

あすばるでは、「国際女性デー」当日の3月8日(火)、お昼の12時から、「Z世代が語る、ジェンダー平等社会」と題するトークセッションをYouTubeでライブ配信します。

 

ゲストには、福岡女子大学で「男女共同参画の学びと発信@あすばる」科目を今年度に受講した学生の中から3人を招いてトークを行います。

 

「男女共同参画の学びと発信@あすばる」は、あすばるが毎年、福岡女子大学に提供している通年科目で、男女共同参画社会について学んで自分のライフコースやキャリア形成に役立てるだけでなく、男女共同参画推進の課題解決のための取組企画を実際に作成・実施し、その中で実践的な企画力を身につけたり、意見や立場の違いを理解しながら他者と対話する対話力やリーダーシップを身につけることを目指すものです。

 

あすばるにとっても、若い世代のアイデアや発信力をあすばるの活動にいかすことができ、大きな成果を得ています。

 

今年度の受講生は、あすばるが毎年11月に開催している「あすばる男女共同参画フォーラム」の県民企画事業の1つとして、「#名字#一緒 これって当たり前?」というテーマで、夫婦の姓について考える対談や自分たちの課題研究をまとめた動画を作成し、YouTubeで公開しました。

 

この県民企画事業をきっかけに、その後、NHK福岡放送局からの依頼で、番組の中で、国連女子差別撤廃委員会の委員を務めている秋月弘子さんとオンライン対談をするなど、活動がどんどん大きくなっています。

 

3月8日にあすばるが行う「Z世代が語る、ジェンダー平等社会」と題するライブ配信では、これから社会に出ていく彼女たちの将来の夢やキャリア形成に関する考え方、自分たちが考えるジェンダー平等社会、ジェンダー平等社会になるために今後やっていきたいことなどを語ってもらいます。

 

視聴の申し込みは不要で、あすばるホームページからどなたでも見ることができます。お昼の12時から配信を始めますので、ランチをしながら、ご覧ください。

 

ところで、ライブ配信のタイトルにつけた「Z世代」という言葉をご存じでしょうか。

「Z世代(Z-generation)」とは、アメリカから入ってきた言葉で、1996年~2010年頃生まれの人たち(12、13歳~25、26歳)を指すとされています。

 

「Z」というと、「X」、「Y」があるはずですね。

「X世代」は1965年~1980年生まれ、そのあとの1981年~1995年生まれが「Y世代」といわれます。「Y世代」は、2000年に成人を迎えた世代なので、「ミレニアル世代」とも言われます。

 

「X世代」という言葉を最初に使ったのは、写真家のロバート・キャパです。ロバート・キャパは、「戦場カメラマン」として有名な写真家で、第2次世界大戦のノルマンディー上陸の際の兵士を写した、ちょっとピンボケの写真や、スペイン内戦で撃たれた瞬間の兵士を写した写真は特に有名です。

 

キャパが1950年代に発表した、当時の若者をテーマにしたフォトエッセイで使ったのが「X-generation(X世代)」です。

「X」には、未知なるもの、という意味が込められているそうで、ほかにも、「X線」、「Xファイル」など、わからないものが「X」で表されています。そういえば、驚異的な手術の腕を持つスーパー外科医が主人公のドラマも、タイトルは「ドクターX」、主人公の名前は「未知子」ですね。

 

ロバート・キャパは1913年生まれ。キャパにとって、第2次世界大戦後に目に映った若者は「X」だったのでしょう。日本でも、団塊の世代の人は、次世代の人を「新人類」と呼びました。キャパが呼んだ「X世代」と今使われている「X世代」の対象年代は違いますが、いつの時代も「今どきの若者」は、未知なるものであったようです。

 

では、「Z世代」はどのような人たちでしょうか。

「Z世代」の最大の特徴は、Windows95の登場以降の生まれで、生まれつきのデジタル世代ということです。スマホを持ち、買い物や情報取集など、生活の場から教育現場まで、あらゆる活動をネットで行い、SNSを使ったコミュニケーションもお手の物といった世代です。

 

Z世代は世界の人口の3割を超えたという見方もあり、これからの消費を担うZ世代が、経済界でも注目を集めています。

 

国連が発表した今年の「国際女性デー」のテーマは、「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」です。持続的にジェンダー平等と女性のエンパワーメント推進を進める上でも、Z世代の役割は重要です。

3月8日、国際女性デーに、Z世代に大いに語ってもらいたいと思っています。

 

多くの皆様のご視聴をお待ちしています。

 

最後はマイ農園だよりです。

レモンを収穫しました。今年はたくさんなりました。フキノトウも収穫。天ぷらにして春の苦みを味わいました。

  

 コロナ収束の先が見えません。くれぐれも健康にご留意ください。

ではまた。                                                                             (2022.02.27)

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