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<北九州市元気塾>報告レポートVol.3 ~公開講座~女性防災リーダー育成研修実行委員会「災害と女性」

 日 時:令和元年11月30日(土) 13:30~15:30
 テーマ:1.「大規模災害体験者に学ぶ」  2. グループワーク
 講 師:歌うママさん防災士 柳原 志保 氏
   参加者:125名 (受講生34名 一般91名) 
 
 1 公開講座 「大規模災害体験者に学ぶ」
 
 東日本大震災、熊本地震と二度の災害を体験した。災害が来る来ると言われていたが、何かあったら誰かが助けてくれるだろうという気持ちもあり、何もしていなかった。後悔した。風水害は必ずやってくる。皆さんは、困って気づくのではなく、教訓から学んで後悔をしないでほしい。

私の取り組んでいる防災は、年齢・性別・立場を問わず誰でもできるということを大事に、お金をかけずに知恵をしぼり、そして日常の延長、日頃の習慣としてできるものを自分事として行動していくことである。自分の好きな歌を歌いながら、それを仕事として、ワクワクしながら取り組んでいる。まさにワーク・ライフ・バランスである。私の話の中から自分のできることを考えてもらいたい。

【災害の教訓①】

 被災後は心のゆとりがなくなるので、被災前に心構えをするのが大切である。命の守り方を知り被災者にならないようにする。台風・大雨は、定期テストと同じで準備する時間があるが、地震は抜き打ちテスト。いつ起こるかわからない。緊急地震速報が出たら、自分の命を守る行動をとる。(情報に敏感になる)

危険なものと役立つものに気づく目を持つ。気づける目を持つと見え方が変わってくる。その気づきを子どもに言うと、子どももそういう目を持つようになる。

【災害の教訓②】

 性別・年齢・障がいの有無、国籍などにかかわらず多様な住民の声をひろい、誰ひとり取り残さない避難所&地域を目指し、震災関連死を防ぐ。
避難所の中では、女性の持っている力、察知する力・コミュニケーションをとる力・共感する力が大切になる。普段の繋がりがいざという時に役に立つ。

 そして、災害時でも人権は守られる。「助けて」「困った」を言える人間関係を作り、声をかけてもらえる存在になる。「誰かと繋がっている」ことは安心感が力になり、男女が共に支え合い、互いに 近くで助け合う『互近助( ごきんじょ)』力が高まる。

【災害の教訓③】 

 人・モノの支援はすぐにこないので、自分のことは自分でする。ストレスを減らす被災生活をめざ す。ストレスを感じる原因…いつも通りにできない「不便」・「不快」⇒いつもと同じに近づける。普段、食べているものや習慣のひとつでも、出来ることを取り入れる)思い通りにならない「不自由」
⇒選択肢を増やして不自由を減らす。
《いつもやっていることがもしもに役たつもしもに備えるいつも》
*自分でできることはじぶんでやる *コミュニケーションは自分から *片付けをする 
*お手伝いをする *規則正しい生活をする *トライ&チャレンジ *友だちづくりと助け合い
防災ゲームクロスロードの体験、新聞紙でスリッパを作り、最後に復興支援ソング「花は咲く」を全員で歌った。

 

2.グループワーク

前回(10月26日)に引き続き、第6回「女性の手による女性のための防災訓練」での班ごとの成果発表に向けて、どのような内容にするのか話し合う。

・避難時に何が必要か女性の視点から年代、家族環境に応じたものを集める。
・防災訓練を設定し、その中に今回の研修で学んだ事や女性の視点を取り入れて考える。
・防災士は北九州市ではどうなっているのか、資格はとれるのか。まず各自が町内で防災士の資格を
  持つ方がいるのか。あわせて各区の状況を調べる。 
 などの意見が出された。

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