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竹松 房子(たけまつふさこ)さん

合同会社グリーンファイアー代表                            直方市農業委員会委員、直方市農政推進協議会委員

人生はチャレンジ!後悔しない人生を生きる

 

農村女性の立場を明確にしたい

 2003(平成15)年、直方市に農業女性で初めての市議会議員が誕生した。その名は竹松房子さん。特定の党派に属さず、地盤も資金もない中で、立候補を決めたのは告示わずか2ヵ月前のこと。
 「落選したら、社会活動からも女性運動からもいっさい身を引く」。退路を断ち、腹をくくっての出馬だったが、結果は見事に当選。市政の場へ生活者視点、女性視点の声が届く始まりとなった。
 大規模農家に生まれ、専業農家に嫁ぎ、当たり前のように農家の長男の嫁として忙しく働くばかりだったが、いつしか心には農村の女性はずっとこのままでいいのだろうか…という疑問が芽生え、悶々とした日々を送っていたという。
 そんな折り、福岡県の女性農村アドバイザーへの誘いを受けた竹松さん。1994(平成6)年から5年間にわたってさまざまな研修や学習の機会を得たこと、さらに先輩農業女性のチャレンジを見聞したことなどが契機となり、農村における女性の立場を明確にしたいとの思いが募っていった。

選挙へ出馬、ただ一人の女性議員へ

 一人で考えてみても孤独感が押し寄せるばかり。他の農家の女性はどう思っているんだろうか。竹松さんは「一度みんなで集まりませんか?」と声かけから始めた。最初はお茶と雑談だったが、農村女性が変わるためには、まず農家の嫁の意識改革が必要だと考え、集まった9人のグループを『ほほえみ会』と名付けて学びの場へとしていった。
 農業女性の立場で市の女性政策懇話会で条例作成に関わっていたときのことだ。6万人市民の中で、たった一人も女性議員がいない現実に直面。「有権者の半分は女性なのに、これまで何のために学習を重ねてきたのか…」。愕然とする思いから市議会議員への立候補を決める。
 竹松さんは『生活者の視点、女性の視点』でのまちづくりを掲げ、「食と農」「子育て支援・子どもの育成」「福祉」「市民自治と地域づくり」「男女共同参画」の5つに取り組むことを決意。ただ一人の女性議員としての苦労は大であったはずだが、ひるむことなく行動と主張を続けてきた。

農村での男女共同参画社会と人材づくり

 2007(平成19)年、再選を果たし2期目を迎えた竹松さん。「食と農」から「男女共同参画」まで1期で取り組んだ5つの課題をさらに推し進めた。中でも、農村社会の男女共同参画については、農業を守り、地域の暮らしを支えている女性や高齢者、後継者問題は男女共同参画を推進することで解決可能なことが多いとの見解を示し、「男性にしか決定権のない農村を変え、女性と男性が協力し合える社会にするには、女性も意識を変えることが必要」だと力説する。
 その人生観は「人生はチャレンジであり、後悔しない人生をおくること」。現在、直方市議会でただ一人の女性議員だが、いつか振り返った時に、議員の職責もそして自分の仕事も精一杯果たすことができた、と思える日があれば…とのことだ。
 そのためにも、無所属の女性議員がもう一人必要だと意気込む。「できれば男女共同参画社会について学習、研修された女性に手を挙げてほしい」と語る竹松さん。
 共に活躍する女性議員の誕生を心から待ちわびている。
(2011年2月取材)

コラム

休日は山登りでリフレッシュ

 議員活動を中心に、男女共同参画審議会委員、女性農業者の会など公の職務や直販施設『グリーンファイアー』の運営などで、ゆっくりと休む時間はなかなか取れません。楽しみは山登りですね。九重や英彦山に登りました。苦しい思いをして頂上へ着いた時の達成感は最高ですね。
 また、池坊で学んだ華道も気持ちをリフレッシュさせてくれます。

プロフィール

宮若市生まれ。1970(昭和45)年に県立西鞍手高校を卒業。1978(昭和53)年に専業農家へ嫁ぎ、1985(昭和60)年福岡県女性農村アドバイザーとして研修を受ける。
1993(平成5)年に農産物直売所「グリーンファイアー」を開設し、1999(平成11)年には家族経営協定を締結。同年、「福岡県女性海外研修の翼」へ参加。
2003(平成15)年からは直方市市議会議員となり、「直方市農業委員会」の委員となった。2007(平成19)年には2期目の当選を果たし現在に至る。
また、2006(平成18)年には女性の自立と食育活動の拠点として合同会社「グリーンファイアー」を設立した。






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【た】 【政治・行政】 【農林水産】

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