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ふくおか女性いきいき塾 ⑥地域活性化と女性の活躍

 東京から津屋崎に移り住んでまちづくりに携わって8年目に入りました。住んでいる人それぞれの心の中にある「思いの種」を芽吹かせ、水をやり、花開かせる手助けをする、そんな活動だと考えています。平凡なことを平凡にやっているだけですが、端から見ると津屋崎らしく見えているようです。
具体的には、暮らしの体験ツアーを通して移住希望者を募ったり、空き家活用の仕組みを作ったり、“プチ起業塾”という起業支援をやったりしています。プチ起業塾とは、月に3~5万円稼げるような小さな生業をまち中に広げるという活動で、この塾を通して、空き家を使った日替わりカフェが生まれ8年目を迎えた今でも楽しく続いています。さらに、小中学校で地域大人、子供たち、学校の先生らが対話をする時間をつくったり、移住してきた人と地元の人との話し合いの場をつくったり、「集いの場づくり」もあちこちでやっています。「対話」がまちづくりに最も大切な「お金の掛からないインフラ」だと思っています。

     今から、津屋崎での活動から見えてきたことを「まちづくりの5つの法則」としてお話しします。
     まず一つ目。まちづくりは、「するもの」ではないということです。「まちづくりとは何か?」と訊ねて、誰一人、同じことを言う人はいません。実は「まちづくり」には実体はなく、個別具体な取り組みの集合体を総称してまちづくりと呼ぶのでしょう。ですから、一人一人の「やりたい」を個別に、そして丁寧に具体化することが大切でしょう。
     二つ目。自分ごとの小さな活動がいつの間にか周りに評価され、取材依頼がやってきます。自分は意識していなくても、周りに「あなたのやっていることは、まちづくりよ」と言われるようになります。
     三つ目。出発点は「好きなこと」で大丈夫です。しかし、お金を払ってやることは「趣味」と言います。それがまちづくりに繋がっていくためには、「好きなこと」に「社会にいいこと」を掛け合わせる事が大切です。 自分の欲求がまちの人の潜在的な欲求と合致した場合「待ってました!」と応援してくれるのです。
     四つ目。必要なのは「仲間」と「きっかけ」です。やりたいことを、ただぼんやり思っていても、きっかけがないと堂々巡りをするばかりで動かせない。仲間が見つかると「やろう!」と一歩を踏み出しやすくサボりにくい(笑)ので物事が進んでいきます。
     五つ目。考え抜いてからやるのではなく、やってから考えて下さい。テニスの教本を丸暗記するまでラケットを握らない人なんていないでしょう。まずはボールを打ち合ってから、フォームを学び、ルールを学んでいくでしょう。やってみてないと反省点や改善点、そして喜びは絶対に得られません。まずはやってから考えるのが順番としては正しいと思います。

      以上が津屋崎での活動から見えた5つの法則です。これまでの社会は、「競争」させ、「所有」させ、そして「依存」を「便利」という言葉に差し替えて、どんどん経済を回していった時代だったように思います
      しかし、これからは人口が減っていくのですから競争をしている場合ではありません。メンバーが足りないのですから「協力」をしていく時代になるのです。そして小さな経済の中でも生活の質が保たれるように、車などを個別に持つのではなく、何人かで「共有」するということも主流になるでしょう。
       さらに、これまでは、便利になることが豊かだという時代でしたが、これからは逆で、少々不便でも手間暇をかけて作ったり、仲間たちと一緒に何かをするという「自立」することが楽しく価値があることだという時代になっていくような気がします。
       今の社会はあまりにも複雑になり過ぎて仕事と暮らしの関係性が見えなくなっています。本当は、会社も暮らしと全部つながっています。目の前の小さな課題に向き合って良い仕事を積み上げていくと身の回りの暮らしの質そのものが良くなるし、暮らしにどんどん携わっていくことによって、それが一つの仕事に繋がっていくということがどんどん起きていくでしょう。

        タイトルふくおか女性いきいき塾 ⑥地域活性化と女性の活躍
        開催日時 2016年10月15日(土)

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