9月9日(土)に、あなたの“好き”を活かす女性の明るい未来応援プロジェクト「ひろかわまちじょ」プロジェクトがスタートしました。
初回は、とことん「好き」に拘ったプログラム構成でした。
「好き」を活かしてマチとつながる女性たちとパネルディスカッション
まさに「好き」を仕事にしている、古賀円さん(久留米絣みらい研究所Coppolart代表)と堤ゆかりさん(
flower field)のお二人をパネリストに、中村路子さん(メイクセラピスト兼メリコア代表/ふくおか女性いきいき塾三期生)が、起業にいたった経緯や思いを聴いていきます。
古賀円さんの「好き」
古賀円さんの「好き」は、MADE IN JAPAN、職人、テキスタイル、布、久留米絣。幼いころから久留米絣は身近にあった。
東京在住の頃、茶道のお稽古で絣を来ていたら、周りの人から「絣が洋服に?」「洗えるの?」「私も欲しい、どこで売ってるの?」などと言われ、それが「あれっ?もしかしてこれって仕事になるのかな?」と思った瞬間だったそうです。
3.11を機に地元の久留米に帰り、「久留米絣をもっと知ってもらいたい」、「私が、成功しても失敗しても誰も痛くもかゆくもない」と、好きな久留米絣で起業を決意。
35歳で起業をし6年目という古賀さんは、今日もビンテージの絣の洋服を着こなしています。
堤ゆかりさんの「好き」
出身は広川町、会場のすぐ近くという場所で、ご両親がガーベラを生産、子供のころから当たり前に花がある中で育った堤ゆかりさんの「好き」は、地元大好き、手作業、手芸、色の組合せ、とにかくファッション大好き。将来の夢は、洋服を作ることだったそうです。
高校の華道の授業で花に興味を持つものの、短大で服飾系を学びそのまま服飾関係の仕事につく。やりたかった服飾の仕事ではあったものの繰り返される毎日に「違うな」と思い、半年で辞め、花屋に転職。アルバイトから始め、徐々に花を表現する楽しさを知り一生の仕事にしたいと思うようになる。6年間の中で2年間店長を勤める中で、店長を10年していた現在のパートナーと知り合い、結婚、出産、お子さんを保育園に預けられるようになった頃、やるなら今と起業したそうです。
子育てをしながら2人でお店をやっている中で大変なこともたくさんあるけれど、それより、やりたいことがあるのにそれをどうやって仕事にするか悩んでた頃が一番苦しかったと語るゆかりさん。
3年やってだめだったらすっぱり諦めよう、、、と始めたお店は、もうすぐ5年目。今日も、ゆかりさんのフラワーアレンジメントが会場を彩っています。
社会性と利益のバランスが大事
「好き」を仕事にしたお2人ですが、目先の利益と社会的に意義があることの2択を迫られたら、自分がやりたい方を選んできた。古賀さんは、地元の宝を一緒に守りましょうという気持ち、堤さんは子ども達の心の豊かさを育もうという気持ち。それぞれ久留米絣のファッションショーを行ったり、広川中学校の卒業式で在校生から卒業生に送る胸花を作ることをお手伝いされています。
そんな気持ちを持ち続けることが、地域と繋がりやすくなっているのかもしれないと語ります。
最後に、みなさんへのメッセージをいただきました。
古賀さんのメッセージ:「情熱」と「志」が乗り越える力になる
悩んだ時期もあるけど、それがバネになることもある。自分の直感を信じて、自分に正直に、そしていつからでも始められる。「情熱」と「志」が乗り越える力になります。
堤さんのメッセージ:こうありたい!と思ったら自分が動くしかない
10年後こうありたい!強く願い、それを実現するには自分が動くしかない。行動するとやりたいこことが明確になり、助けてくれる人も出てくる。何事も「自己責任」ということは心得て。
パネルディスカッションの後は、自分の「好き」をポストイットに書きだし、2人組になってシェアし、午前中の講座を終えました。
未来をつくる交流会
ランチ休憩の後は、ワークショップ形式の交流会を行い、更に「好き」を掘り下げました。
「ひろかわまちじょ」の講座の特徴の一つに、ほとんどの回にこの交流会を組み込んでいること。
実行委員も一緒に円形になってのちょっぴり長い自己紹介では、この講座に参加したきっかけや思いなどを話されました。自己開示あり、涙あり、笑いあり。じっくり、じんわりと時間が進み、終わった後は、距離感が縮まった感じがしました。
いろいろなことを抱えて日々生きていて、そんな中で踏み出した一歩が、この「ひろかわまちじょ」なのかもしれません。これから「ひろかわまちじょ」がどうなっていくのか、何が生まれるのか、とても楽しみです。
実行委員のみなさん
名刺もとってもステキです。