あすばるゼミナール
男女共同参画に関して専門家の先生に分かりやすく解説していただきます。
男女共同参画に関する基本的なことから、ワーク・ライフ・バランス、ドメスティック・バイオレンス、法制度等について、専門家によりわかりやすく解説しております。
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「参画(さんかく)」という言葉は、単に参加するということだけでなく、方針の立案や決定などの意思決定への参加ということを意味します。
「男女共同参画」を少しやさしく表現すると、「男女がお互い尊重しあい、職場、学校、家庭、地域などの社会のあらゆる分野で、性別に関わらず個性と能力を十分に発揮し、喜びや責任を分かち合うこと」と言うことができます。最近では、国連が掲げるSDGsの保一つでもある「ジェンダー平等」という言葉もよく使われるようになりました。
これらの言葉や考え方が生まれてきた歴史的背景、男女共同参画の現状、これからを実際のデータを基にともに学び、男女共同参画社会の実現を推進していきましょう。
「男女共同参画社会」って何だろう?(内閣府男女共同参画局HP)
みんなで目指す!SDGs×ジェンダー平等(内閣府HP)
福岡県においては、これまで男女共同参画を推進するための様々な取り組みが行われてきました。その結果、福岡県の審議会等における女性委員の比率は、平成22年4月現在40.4%となって以降、割以上を維持しするなど一定の成果が見られます。しかしながら固定的性別役割分担意識は残っており、政治の場や職場では女性の参画は進んでおらず、女性の能力を十分に活かしているとはいえない状況にあります。
次の2つの点から男女共同参画を進めていくことが必要です。
1. 男女が互いの人権を尊重する社会を築くため
人権の尊重、男女平等については、日本国憲法をはじめ、女子差別撤廃条約、男女雇用機会均等法、男女共同参画社会基本法などにより、法的には整備されてきましたが、現実には「男だから、女だから」という以外に特に理由もなく男女で異なった役割が与えられることや、その役割に基づく社会制度や慣行が根強く残っています。これを改め、一人ひとりが個人として尊重されるためには、男女共同参画の視点に立った意識の改革や社会制度・慣行の見直しが必要です。
2. 少子高齢化等の社会経済情勢の急速な変化に対応できる活力ある社会を築くため
少子高齢化の進展は、労働力、社会保障の問題などに大きな影響を及ぼし、これまでと同じような社会のシステム(青壮年の男性が主要な働き手であること)では、社会の活力は維持できないと考えられます。これからは、青壮年の男性だけでなく、女性や高齢者などの多様な力を活かすことが必要です。さらに、家族形態や地域社会も大きく変化しており、イキイキとした社会を築いていくためには、男性も女性も高齢者も若者も、これまでの枠にとらわれることなく、すべての人がいろいろな場で支え合い活躍していくことが必要です。この点からも、男女共同参画を進めていく必要があります。
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