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第1回あすばるキャリア塾

 第1回は、特定非営利活動法人 ふくおかNPOセンター 代表の古賀桃子さんをゲストに迎えて、「NPOに生きる~誰もひとりぼっちにしない社会をつくりたい~」をテーマにお話し頂きました。

 古賀さんのふわっと優しい雰囲気に包まれながら、和やかに対談が始まりました。
古賀さんがNPOの道を歩むきっかけとなったのは、都市計画のコンサルティングをしていたお父様のお話を、晩酌の相手をしながら聞いていた高校時代。地域住民の声を集めながらデザインしている父の姿を見て「面白そうだな」と思ったのだそう。

その後、何となく公務員になろうと法学部に進学、行政に関するゼミで1回目の転機が訪れました。ゼミの一環で地域をヒアリングしていた頃に「NPO」という活動を知り、自分の将来に一筋の光がさした気がしたそうです。その後、NPOを研究するために大学院へ。しかし当時はNPO研究がまだ盛んではなく、孤軍奮闘する日々が続きます。しかし、そのひたむきな活動が知られるようになり、NPOふくおかの事務局より声がかかります。
そこで活動するうちに2回目の転機が訪れました。「自分のやりたい事はNPOを支援するためのNPOだ!」と体に稲妻が走ったかのような感覚があったそうです。

ふくおかNPOセンターを設立したのは20代。古いアパートを借り、自宅兼事務所として細々と活動を始められました。
資金や会員を集めるには緻密な施策やプレゼン能力が不可欠で、苦労された時期もあったそう。
「理事会には70代のベテランさんや大企業の相談役も多かったけど思い切り議論しました。何も知らなかったから出来たんです。」と、はにかんだ笑顔の奥には芯の強さが垣間見れました。
立ち上げから10年。「誰も一人ぼっちにしない社会をつくりたい」という古賀さんの夢は少しずつ実現しつつあるそうです。若者が起業感覚でNPOを立ち上げたり、ソーシャルビジネスも後押ししているとのこと。

そして今、力を入れておられる「ふくおか かつぎて けいかく」は、個人が持っているスキルや経験と、それを必要としているNPOをつなぐ支援活動。NPOは必要なスキルを享受でき、個人は自分のできる範囲で社会貢献できるというシステムは、初心者でも参加しやすいそうです。

最後に皆さんのへのメッセージを頂きました。
「NPOは資金面や運営存続が難しいというイメージはありますが、それ以上に得られるもは大きいです。この活動をしていなければ知り合えないような、素晴らしい方々との出会いは自分の原動力になっています。ぜひNPOへの参加、そして寄付もお待ちしています。」と、さりげなくアピールされるあたりは、これまでのキャリアが光る一面でした。
参加者からは質問が飛び交い、その後の名刺交換会も途切れることなく大盛況でした。

タイトルNPOに生きる~誰もひとりぼっちにしない社会をつくりたい~
開催日時 2012年5月23日(水)

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