第2回のあすばるサテライト講座は、産業カウンセラー・キャリアコンサルタントの白梅英子さん(ル・レーブ代表)を講師にお招きし、「ここが違う!キャリアアップコミュニケション ~伝える力~」をテーマに、ケースワークを交えながらご講演頂きました。
コミュニケーションは、受信と発信があり、受信には「聴く力」、発信には「伝える力」「質問力」という構造で成り立っていて、今回は、「聴く力」と「伝える力」について、お話し頂きました。
コミュニケーションにはズレがあるということ、価値観・自己概念・人間観・他者認知・人生観・職業観・世界観・性格は、人それぞれに違いがあり、全てが同じ人はいないということを予め理解しておく必要があると話されました。
コミュニケーションにおける「聴く力」は、単なる「聞く」ではなく、「聴く」(大きな耳+(プラス)目と心と書く)という漢字の意味を含んでいること、また、「受容」「共感」「自己一致」というカウンセリングの考え方も必要である事を解説していただきました。コミュニケーションを取る上で、相手に共感的理解を示し、事実を受け止めて、相手の感情を汲み取ることが大切であることを事例を取り入れながら、説明して頂きました。
「伝える力」は、相手を傷つけずに尊重しながら伝えるアサーティブな発信「Iメッセージ」で伝え、自分自身がどう感じているか事実と感情を整理し、メッセージを伝える目的は何かをより具体的にイメージして論理的に伝えることが重要だそうです。伝え方のチェックポイントとして、①タイミング②手段(メール、電話、対面)③言語(ポジティブワード、語彙力)、④非言語(表情との調和)の4つがあって、このポイントを踏まえながら、アサーティブに伝える方法について、上司と部下との関係でよくある事例を、参加者の皆さんにケースワークで実践していただきました。
ケースワークの後、皆さんに発表して頂き、それぞれの対応方法を聞きながら、伝え方は一つではなく、正解はたくさんあることを実感し、「聴く力」「伝える力」について、より深く理解することができました。
最後に、講師の白梅さんからのメッセージとして「ありがとう」「ごめんなさい」「はい、喜んで」という、自分も相手もハッピーになれるキーワードを伝授していただきました。
タイトル | ここが違う!キャリアアップコミュニケーション |
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開催日時 | 2011年10月20日(木) |