秋晴れが続いた後の久しぶりのまとまった雨が降った週末の14日(金)、あすばるキャリア塾第3回を、福岡市赤煉瓦文化館で開催しました。講師にはウェディングドレスショップ≪BLENDA≫のオーナーであり、ドレスデザイナーでもある佐野桜子さんをお招きし、『自分が誰かのお役にたてる事=使命感を持つ事が大事』をテーマにお話しいただきました。
旅行会社に勤めたあと、ブライダル業界に転身し、3年間のウェディングプランナーを経て得られた経験により、「自分のやりたい事」がはっきりと見えてきたそうです。それはある経験がきっかけでした。プランナーのお仕事をされる中で、「ドレスの持込みが出来ない」という会場の決まりもあり、希望通りのウェディングドレスになかなか出逢えず、泣き出すほど悩んでいらっしゃる花嫁さんを目の当たりにされました。女性にとって結婚式は人生の一大イベントなのに、そんな理由で悩まれるお客様が意外にも多く感じ、「それならオリジナルのウェディングドレスを作ってあげたい」という自分の中の気持ちに気付いていったのだそうです。
会社を退職した後、インターネットから自分の直感で選びだした浜松のオーダードレスショップにアポイント無しで訪れ、突然「話を聞かせて欲しい」と懇願したのだそうです。そのオーナーさんはそんな佐野さんに驚きつつも、情熱に心が動かされたのか、どうすればドレスのお店ができるのか、お客様の為に必要な事は何なのか、を優しく話してくださったそうです。そのオーナーさんとは今でも連絡を取り合う関係で、佐野さんの「心の師」とのことです。その後、福岡にはまだ数少ないオーダーのドレスショップを立ち上げるため、ドレスのデザインからパターン、縫製まで一通りを東京で学び、全く経験のない世界に飛び込みましたが、その期間はあっという間だったと、当時を振り返りながら語っていただきました。
その後、「29歳までに起業する!」と決めて、洋裁が得意な母の絶大な協力を得ながら、二人三脚で始めたお店でしたが、「世界一の顧客満足度のお店にする」という、高い目標を持つことでがむしゃらに努力してこられたそうです。お店のオープン当初から、結婚して出産するまで1日18時間は働いていたそうですが、1歳の子どもの育児をしながら経営を続けていくには、夫との家事育児への協力が欠かせないことなど、会場の方々と一緒に熱く語られる場面もありました。
これまで、様々な苦労を重ねながらも、社長として経営を続けてこられた佐野さんですが、社長も日々の積み重ねで成長していく、子育てと同じように社員を育てながら社長も成長すると語られ、自身の健康維持のために始められたランニングの話や、それがきっかけで出会ったパートナーの話にも話題が広がり、終始なごやかなムードに包まれました。
タイトル | 「自分が誰かのお役に立てる事=使命感」を持つ事が大事 |
---|---|
開催日時 | 2011年10月14日(金) |