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DV防止及び被害者支援セミナー(第1回)

開催日:平成23年6月21(火)
開催場所:西棟5階 セミナールームAB

大切な人がDVに悩んでいるとき、私たちには何ができるのでしょうか。今年で2年目を迎える講座には男性も含めさまざまな分野から34名の参加がありました。
 午前中は、九州産業大学教授の窪田由紀さんに「DVってなんだろう?~私たちが知っておきたいこと~」をテーマに講演いただきました。
 暴力の形態として、身体的暴力(なぐる、ける、物をなげつける、刃物で脅す、髪を持って引きずりまわす)、精神的な暴力(ひどい言葉で馬鹿にしたり傷つける、自殺するなどと言って別れさせない、殺すなどと脅す、相手の大事な物を壊す)、経済的な暴力(生活費を渡さない、借りたお金を返さない)、性的な暴力(キスやセックスを強要する、避妊しない)、社会的な暴力(常に監視する、友だちとの交際を制限する、携帯メールのチェックやアドレスを消す)があります。
DVは単に叩くといったことではなく、暴力の脅しによって相手を支配し、支配する側と支配される側が固定されているのが特徴です。DVの被害に遭い続けと、感情のコントロールができなくなり、その結果、「先のことが考えられない」「今、殴られないことで精一杯」という心理的視野狭窄に陥ることなどお話しいただきました。

 午後からは、福岡県男女共同参画推進課女性支援係長の徳永真由美さんに「DV防止および被害者支援に向けた福岡県の取組~第2次福岡県配偶者からの暴力防止及び被害者の保護に関する基本計画について~」をテーマに講演いただきました。
 福岡県「男女共同参画社会に向けての意識調査」(平成22年)では、配偶者や交際相手から身体的な暴力を受けた経験がある女性は19.5%と、5人に1人の女性が該当しています。また相談件数は平成18年度は3,139件に対し、平成21年度は3,977件と27%増えています。
 福岡県では、第2次基本計画で、医療関係者や民生委員など被害者を発見する可能性がある立場の人への理解促進や連携強化、若い人への相談窓口の周知、同伴児童への精神的ケアなど新たな取組が行われます。被害者の視点にたった切れ目のない支援を福岡県や市町村、そして私たち一人ひとりの理解と積極的な取組で、暴力を許さない社会を作っていく必要性を学ぶ講座となりました。   

    タイトル大切な人がDVに悩んでいるとき
    開催日時 2011年6月21日(火)

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