開催日:平成23年4月10日(日)
開催場所:福岡アジア美術館 あじびホール
当日は、青い空と満開の桜が美しい朗らかな陽気と、111名と立ち見の参加者が出た程盛況なトークライブとなりました。
16年前、22歳のとき、くも膜下出血で倒れ1ヶ月の昏睡状態にあった有田直子さん。自分が体験した意識のなかった1ヶ月間、「昏睡の世界は暗闇でもなんでもなかった」ということを、両親、支えてくれた方や友人に伝えたい、同じような状況にいる人々に自分の体験を伝えたいと2冊の本を出版されました。その2冊目が「昏睡Days」。
今回、朗読を担当されたRKBアナウンサーの皆さんは、10年前からボランティアで子ども病院、小学校、公民館などで「朗読会」を毎年開催されています。有田さんが初めて講演へチャレンジされる様子を番組にされたことをきっかけにコラボレーションが実現しました。
アナウンサーの皆さんが、本の登場人物となり、音楽や映像に合わせて朗読。本に描かれている、有田さん、お母さん、お父さん、担当医師、看護師さんの当時の思いや行動一つ一つが、まさに再現されているかのように感じられました。有田さんは、昏睡の世界で「日常の生活」を送っていたのです。病院へ面会に来てくれた友人や、担当の看護士さんの声掛けは、実際に有田さんの昏睡の世界と不思議とつながっていたそうです。有田さんは、「意識のない状況にある方がいらっしゃれば、友人に合わせたり、話しかけたり、音楽を聞かせたりしてほしい、きっと伝わっています」と話されました。
有田さんのチャレンジし続ける姿は、笑顔とユーモアに溢れ、困難な状況にあっても、「一歩踏み出して行動する」、未来に向けた「希望」と「元気」を参加者の皆さんにお届けできたことと思います。
タイトル | REBIRTH ~昏睡の世界も春だった~ |
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開催日時 | 2011年4月10日(日) |