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母子家庭サポーター養成講座

開催場所:クローバープラザ 5階セミナールームAB

 母子家庭をサポートしましょうと呼びかけたこの講座の第1回には、36名の参加があり、大変熱心に講義に耳を傾けていただけました。

 第1部 「母子家庭のイマドキ事情」(講師:NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・福岡理事長 大戸はるみさん)、第2部「公的制度を活用しよう!」(講師:福岡県福祉労働部児童家庭課母子福祉係長小林文子さん)、第3部「仕事を探すノウハウ」(講師:福岡県母子家庭等就業・自立支援センター飯塚ブランチ 就業支援・養育費相談員 柴田俊二さん)の構成で実施しました。

どの講義でも、統計(福岡県母子世帯等実態調査報告書~平成18年11月1日現在より)に基づいた現在の母子家庭の実態と背景が報告されました。母子家庭となった原因は、離婚77.7%(前回78%)、死別が14.1%(14.9%)、その他6.8%(6.3%)となっています。離婚の原因の第1位は「性格の不一致」ですが、実情は「生活費を渡さない」「お金の使い道について、細かくチェックする」「行動を制限する」「馬鹿にする」「無視する」などのDVの精神的な暴力であるようです。

 大戸さんの報告によると、25年程前までは安定した雇用があり、母子家庭は生活が維持できていました。しかし、非正規雇用が増えた現在の雇用状況の変化は母子家庭を直撃し、より厳しい生活を強いられ将来に不安を抱えています。

 小林母子福祉係長から公的制度について詳細な説明があり、制度のことを知らない母子家庭に伝える役目もサポーターさんに期待されるところです。柴田さんは、就職相談に訪れた母子家庭の女性の面接では、離婚の原因などは尋ねず時間をかけて話を聞いていきます。すると、最初は硬い表情をしていた母親も、心開き明るい笑顔になります。その時には「その笑顔を子どもさんに見せて下さい」と伝えているそうです。また、養育費は離婚後にも要求できるので、その相談にも力を入れていきたいと心強い言葉を頂きました。

 サポートする人の役割は、母子家庭の気軽な相談相手となり、何が出来るのかを一緒に考えていくことだと学びました。また、子どもの成長を生き甲斐にしながらも、子どもの育ちをひとり親である自分のせいにしてしまうこともあり、社会全体で次世代を担う子どもを育てるという意識の醸成も求められています。

    タイトル【第1回】「母子家庭のイマドキ事情」「公的制度を活用しよう!」「仕事を探すノウハウ」
    開催日時 2010年7月29日(木)

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