開催場所:クローバープラザ 東棟7階視聴覚研修室
あすばるでは、平成18年度から地域の皆さんや行政を協働で、男女共同参画の視点をもった地域づくりに取り組んでいます。
この事業は自分たちの地域の良さや各人が抱える悩み、安心して暮らし続けられる地域に必要なものを出し合い、男女が共にいきいきと暮らせる地域を作るため、「何をするか」よりも「どうするか」、結果よりも過程を大切にする課題解決型の実践的活動です。
2回目は、近松和博さん(ビジョンマップ株式会社)に、男女共同参画の元気な地域づくりを進めていくため、「住民と行政の協働ワークショップ」と題して講義いただきました。
初めに、ワークショップのルールを3つ決めました。
①皆が対等な関係で取り組めるように、お互いをさんづけで呼び合います。
②誹謗中傷、皮肉、ブラック・ジョークの発言は禁止。
③評価はOKですが、批判はNGです。こうあるべきだ!
(べき論)の発言は思考が硬直化するので避けます。
グループ分けの後、壁やホワイト・ボードに模造紙を貼り中心に団体名を記入します。全員が自己紹介を模造紙に記入(※マインド・マップ)してから、一人ずつ自己紹介を行います。マインド・マップに記入されていない発言は、その都度書き足していきます。
※マインド・マップ:表したいイメージやキーワードを図の中央に置き、そこから放射状に線を引きながら発想を広げていく図解表現技法。
次にワールド・カフェで課題探しをしました。ワールド・カフェとはホストを一人決めて、テーブルに広げた模造紙にマインド・マップを記入していきます。ホスト一人を残し、他の人は別のグループに移動します(席替え)。ホスト役の人は、前回の内容を入れ替わった人に教えていきます。これを繰り返すことにより、短い時間で多くの人の意見を聞くことができます。
地域づくりを進めていく中で失敗もあるかと思います。『取り組む動機(何のために・誰のために・何を期待して)が納得できないため、行政主導で取り組んだ』『ワークショップに参加した住民の多くが“やらされ感”を感じた』など、なぜ失敗したのか、原因はどこにあるのかなど失敗事例から学ぶことも解説していただきました。
そして最後に、地域づくりを成功させる「地域づくりの成功の鍵(7つ)」を教えていただきました。
①“議論”ではなく“対話”を大事にすること。
②多数決より納得いくまで話し合い(対話)をする。
(多数決で決めてしまうと、納得いかない人は『やらされ感』を
感じるので全員が納得できるまで対話をします。)
③自分にできることを自分で決める。
④意見や提案をした仲間を褒める。
⑤仲間で基本ルールをつくる。
⑥楽しく取り組む。
⑦失敗は学びの機会として歓迎する。
地域づくりで大切なのは、個人個人が抱える悩みや問題を地域社会の課題として考え、行動を起こすことです。どんなことでもかまいません。それは水面に投げられた小石のようなものです。例え小さな石ころであっても池の中に波紋を広げるように、実行委員会のアクションが地域の中で広がっていくよう大いに期待したいものです。
タイトル | 地域リーダー養成講座 【第2日目】 |
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開催日時 | 2010年6月27日(日) |