9月17日(土)、「あすばる20周年記念事業」として「福岡国際女性シンポジウム」が開催された。
主催者挨拶。小川洋 福岡県知事は、「福岡県発展の鍵は、女性の活躍。女性が活躍できる社会は、男性にとってもいい社会です。」と挨拶をされました。
講演。ゴールドマン・サックス証券株式会社副会長のキャシー松井さんは、「ウーマノミクス:明日の経済を担うのは女性」をテーマに、「ダイバーシティの経済効果~通説を覆す」について、とても力強くプレゼンテーションをされた。
(通説を覆す)
1 女性は、会社の雇用環境に不満があり、たとえ、保育園などのインフラを整えても就業率は上がらない。
2 アンビション(野心)のある日本の女性は、77%と高い。
3 取締役が男性のみの会社より、女性取締役が3人以上いる会社の方が、ROI(投下資本利益率)やROE(株主資本利益率)が高い。
4 女性の就業率が上がると、出生率が上がる。
学生テーブルは、ファシリテーターの 日本の次世代リーダー養成塾専務理事 加藤暁子さんを福岡女子大学国際文理学部国際教養学科3年の井上洋菜さん ら8人の若いスピーカーが囲み、「羽ばたけ!次代のリーダーたち~若い世代で考えるグローバルな輝く未来~」について語った。
経済テーブルは、法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科教授の高田朝子さんがファシリテーターを務め、フランス生まれの株式会社ikkai共同設立者兼代表取締役のトーマス・ポプリンさん ら9人のスピーカーが「輝け!福岡の未来を担う女性たち~アジアの活力を取り込み、多様な視点でグルーカルに輝くために~」をテーマに議論が進んだ。
総括。ファシリテーターの松田美幸 あすばる館長の進行で進み、学生テーブルの発表は、九州大学在学中の松口健司さん。経済テーブルの発表は、福岡地域戦略推進協議会フェローの西田明紀さん。
<学生テーブル>
・若い人の意見を取り入れてほしい
・社会の問題を解決する側になろう
・自分や自分が活動するフィールドを限定しない
<経済テーブル>
・組織で昇進するための打ち手はなにか
・アンビシャスな世代を応援しよう
・男性の家事参画を進めよう
・時間と場所を超えて働こう
・ネットワークを広げよう
・リスクを取ろう
・共感型リーダーシップを大切にしてダイバーシティを推進しよう
・企業内起業を推進しよう
・シェアエコノミーを推進しよう
最後に、松田館長から、今回の成果を「福岡宣言」として発表しますとの発言がありました。