この本は、「漂流女子とは、思いがけず妊娠し相談先を探しながら孤立している女子のこと」と始まります。
どのような背景があって妊娠したのかにかかわらず、妊娠している女性の戸惑いをしっかり受け止め、その人自身が納得して道を選択できるようにサポートする相談支援窓口が「にんしんSOS東京」です。
本書では様々なケースが紹介されています。スタッフは様々な女性に徹底的に寄り添って、道の選択を見守っておられます。救われた命、立ち直って前に進んだ女性たちがたくさんいます。
少子化が問題になっている時代だからこそ、授かった命が大切に育てられる社会であってほしい。私たちには、その社会をつくる責任があります。
「子どもができた」と聞いて所在がわからなくなる男性にならないように、すべての人に読んで欲しいと強く思います。