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高山さんは、現在、U PLANNING & DESIGNという会社を立ち上げて12年目を迎えています。  高山さんの仕事は、“地域づくりのための編集とデザイン”。市町村や集落、商店街などの“地域”に入り、人々の言葉を集め、本やパンフレット、ホームページなどをデザインします。できあがったものは、地域の人々に自分たちの地域の良さを改めて気づかせてくれ、その思いを大きな原動力として、様々な活性化プロジェクトを進めていくのです 。
組織からの独立
大学卒業後はマンションデベロッパーに就職。しかし、建築より、地域の人々に興味があり、4年で退職。やがて福岡のまちづくり事務所に入り、高齢者や環境、教育などの地域計画のコンサルを3年間経験します。この7年間は組織にいることで、様々なネットワークを築くことができました。面白いことをやってくれると、地域活性化の仕事を任される事も増えてきました。個人的にもグラウンドワーク(イギリスの地域環境再生活動)や、博多のまちづくりに参加していろんな人々と出会い、地域に根付いた活動にどんどん興味がわいてきました。  しかし、組織の中では自分の時間もなく、まちづくりも思うようにできません。そこで、起業という道を決断しました。起業にあたってはネットワークもあり、すでに独立している友人も多くいたため、何の不安もありませんでした。
都会でも田舎でもネットワーク
起業から5年後に結婚し、それを機に、ご主人の故郷である田主丸町に暮らすことになり、ここが活動拠点となりました。田舎に来る事で、今まで出会った人とのネットワークがゼロになってしまう、という不安はとても大きかったです。しかし、これからも続いていくだろうという大切な縁だけはきちんと残りました。やがて女の子を出産。家族の手を借りながら、子育てと仕事の両立を続けています。  子どもが生まれたことで、新しいネットワークも広がり、仕事は子どもたちの教育や農業と食といった分野にも及ぶようになりました。どれも地域と深く関わりあっていることです。  自分自身も田主丸が好きだ、美しい耳納連山の麓にあるこのまちは第二の故郷と、強く実感できたとおっしゃっていました。現在も高山さんの活動範囲は、人との繋がりが増す毎に、広がっています。
自分のまちがすき
 
「子どもがまだ一人っ子なので兄弟が欲しい。田主丸の友人たちはみんな3人ぐらい子どもがいて、自然の中で元気いっぱい子育てしています。女性は結婚すると違う土地に行くことが多いですよね。そういう意味でハンディーがある反面、順応性が高い。これは本当に女性の強みです。田主丸にも、外から来て、今はこのまちを愛している女性たちがいっぱいいるんです。そういう人たちとも繋がりが生まれ、いろんな活動をしています。そして、この地域が、自分の娘たちが大きくなった時、『私の住んでいる町は、耳納北麓の田主丸です』って、胸はってもらえるようなまちになったらいいなって、みんなで話しています。」
     
高山さんが今まで経験されたことは、今となっては綺麗に繋がったけれど、その時々は、やっていることに疑問を抱くことも多かったそうです。しかし、その転機毎に、必ずきっかけをつくってくれた「人」がいたとおっしゃっていました。  今回、高山さんにお話を聞いて、本当に、人と地域を大切に思っているのだなと感じました。悩んでも、その時々を一生懸命に生き、人との出会いを大切にしてネットワークを広げていくことが大切なのではないでしょうか。
(平成17年12月取材)