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あすばる相談室のブックガイド 8月のおすすめ

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相談室スタッフの目線から、毎月おすすめの本を紹介する あすばる相談室のブックガイド コーナー、8月のおすすめをお届けします! 

【今月の相談室スタッフのおすすめ】
『児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか』
 杉山春/著 (朝日新聞出版、2017年)

著者の杉山氏はルポライターとして、複数の虐待事件を取材しこの本を書いています。
虐待の事実だけのレポートではなく、精神障害についても考察を広げている視点が興味深い。
精神障害の診断は医学的診断ではなく、社会的判断である。分類・グループにまとめること。」という指摘には相談員として共感できます。
付録として、発達障害について明確に説明し、適切な対応を可能にする本も紹介されています。

虐待の事件から見えてくるものとして、親の育ちや親そのものを避けて通ることはできません。
親の「貧困」「能力の低さ」「周囲からの孤立」「困難な生い立ち」「虐待経験」「実家との関係の悪さ」等により、十全な子育てをすることができない場合に公的機関や地域のサービスにSOSを出すことができるかどうかが子供達が生き残れるかどうかの鍵になりそうです。
困難な状況の親にとって、SOSを出すことそのものが難しいならば、それに気づいて支援機関に繋ぐ人になりたいと思います。
私自身以外にも、少しのお節介がその子の希望の一助になればと思う善良な大人はたくさんいると信じます。

本書の中には大人が女性としての役割意識にとらわれない視点を持つことができれば、児童虐待の解決につながるということについて述べている部分があります。
安心安全な場所で安定した自尊感情を持つ女性たち、いや大人たちは子どもを守る力がある。女性たちは母親役に縛られず、子どもたちの育ちを自分と切り離して捉えることができる。子どもが困難を抱えている場合、様々な社会資源を使うことができる・・・」と書かれています。

母親であれば子育てができるという通念が自分を追い詰めて責める。上手く育たない(と親が思い込む)子どもと向き合えなくなり虐待が始まる。
親や子どもたちが孤立化の負のスパイラルに入らないように、近所の子ども達を見守るおばちゃんでありたいと思っています。

おすすめの本はあすばるライブラリー展示・貸出するほか、WEBサイトでも毎月ご紹介していきます。ぜひチェックしてくださいね!

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