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飯塚市元気塾「自分の考えを短時間で伝える話し方」

自分の考えを短時間で伝える話し方

 

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 11/19(土)は、飯塚市元気塾「わたしにだってできるっちゃね!!~自分にフィットする活動のさがし方~」の第3回目の講座が開催されました。9月に開講した飯塚市の元気塾もこの日を含めて、残り2回となりました。(早いですね!)

 

 講師に大嶋利佳さん(株式会社スピーキングエッセイ取締役講師代表)をお迎えし、「自分の考えを短時間で伝える話し方」というテーマで、たくさんのペアワークで実際に体験、練習しながら学んでいきました。

 

PREP法、箇条書き法をマスターしよう!

 

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 自分の考えを短時間で伝える話し方で、身に付けることは2点、PREP法と箇条書き法です。

 

 なぜなら、この2つをマスターすると、1つの1つの文章が短くなり、論理的に話をまとめることができるようになるからです。

 

 PREP(プレップ)法とは、話や考えを組み立てる際に、Point(要点)→Reason(理由)→Exanple(データ、具体例、事実)→再度、Point(要点) で構成するやり方です。

箇条書き法とは、「大事なことは次の2点です」というように、最初に数を述べてから、それが何かを話すやり方です。

 

わかりやすい話=わかれている話

 

 具体的には、短くまとめる話し方の基本は、次の3点です。

1)「えーっと」とか「あのー」といった言い淀みをなくす

2)文を短く切る

3)要点から先に伝える

 

PREP法や箇条書き法を使うことで、

 

 1点目、言い淀みは、時間の無駄であり、聴き手が飽きやすくなるというデメリットがありますが、構成が決まっているのでこれが少なくなります。

 

 2点目、わかりやすい話とは、わかれている話のこと。話をわけるというのは、1つ目は、文を短くわけること。「___で、___だから、、、」と、長々と話をつなげるのではなく、「___。(句点=マル)」で区切ると纏めやすくなり、必然的に短くなります。2つ目は、部分にわけること。話が少々長くても、ポイントなのか、理由なのか、具体例なのか、余談なのか、など、今、何を言っているのかが明確だと、話はわかりやすくなります。

 

 3点目の、要点や結論から先に伝えることも、何が言いたいのかわかりやすく伝えるためのポイントです。

 

 よって、PREP法と箇条書き法を身に付けると、「自分の考えを短時間で伝える話し方」ができるようになります。

 

>○DSC04031.JPG

 

 大嶋さんは、具体例を多く上げられ、とてもわかりやすく話され、参加者のみなさんが、大きく「うん。うん。」とうなずかれる場面がたくさんありました。良い例もそうですが、ダメダメな例には思わず笑いが起きてとても和やかに進んでいきました。

 

 また、いろんなコツを教えてくださいましたので、いくつかご紹介します。

 

 PREP法は、理由と具体例がごっちゃになりがちなので、それを分けることがポイントです。そのためには、重要なものから先に言い、細かいことは後で言うようにするとよい。

 

 箇条書き法は、聴く人にも覚えやすくなりますが、もう一つのメリットとして、話している人にも自分で発した言葉が自分の耳から入り、脳に指令がいき、脳は答えを一生懸命探すようになる。なにか、質問されたときに、答えがわからないときは、まず、「3つあります。」と数を言う。1つ目はわりと浮かぶでしょうから、それを答えながら2つ目の答えを探す。2つ目を答えながら3つ目を探す。こうすることで、即答力も身に付きます。もし、3つ目が出てこない場合はどうするか、、、、「以上、2つでした!」と言えば大丈夫。

 

 「今、やりたいこと」、「今、いいたいこと」のいずれかのテーマで、考えを纏めて、1分間で説明する、という演習のときには、キーワードをメモするのはOKだけど、文は書かない。なぜなら、文を書くと読み上げたくなるし、また、文を書かないとしゃべれなくなるから、だそうです。

 

○DSC04014.JPG

 

話が長い人の話を切るコツは?

 

 最後に、参加者からの質問で、話が長い人の話を切る3つのコツにはなるほど!と思いました。

 

 一つ目は、「。」や、息継ぎなど、一瞬の間を逃さず、「以上でよろしいですか?お時間もありますので・・・」と、勇気をもって言う。(司会をしている場合などは特に)発言者を大切にするのと同じように、大勢の参加者を大切にしなければならない。長い話は、多くの参加者の時間を奪うことになる。だから、勇気をもって言いましょう。

 

 二つ目は、世間話などで話が長いときには、相手の言ったことを繰り返すとよい。相手が言ったとおりにおうむ返し「○○で、△△なんですね?」と繰り返して確認すると、相手は「そうです。」と返事をすることになるので、そこですかさず「そうですか。今度また、聞かせてください。」と終わらせることができる。

 

 三つ目は、テンポをずらす。相手がゆっくり話したら、早口で返す。逆に早口で話したら、ゆっくり話す。そうすれば、自然と相手が去っていきます。傾聴のコツに、ペーシングがありますが、なるほど、その逆をやればいいわけですね!

 

 空手の指導もされている大嶋さん。それが関係するのかはわかりませんが、とても小気味よく感じ、約1時間半のワークショップ型の講座は、あっという間に終了しました。

 

おまけ

 

 「女性による元気な地域づくり応援講座事業」は、県内の5地域(久留米市、飯塚市、春日市、糸島市、築上町)のそれぞれの実行委員会で、講座を企画・運営しています。みなさん、工夫をされていて、とても勉強になります。今回の飯塚市で「おっ!」と思ったこと

 

○グループ分けのくじ引きに使った、数字のマープルチョコ 

マーブルチョコ_R.jpg

 

○講座の最初に、実行委員の方が、前回までの振り返りとして講座の概要を紹介する。これによって参加していない方にも概要が伝わり、参加した方は思い出すことができる。

 

○講座の最後にも、その日のまとめを実行委員が説明する。

荒川さん.png 上田さん.png 吉柳さん.png

 

左から、司会の荒川さん、前回までの振り返りをした上田さん、「今日のまとめをPREP法で!」と無茶振りされた吉柳さん(いずれも実行委員)

 

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