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【大野城市元気塾】レポートVol.6「想いをカタチに。わたしたちが創るビジネスプラン2」

2月9日(金)は、大野城市元気塾「わたしを活かす場を作る。託児付コワーキングスペースを生み出す学びの6か月」の6回目、最終回です。

前回に続いて、森重 裕喬さん(NPO法人ミディエイト・大野城市共働コーディネーター)から、1時間のプレゼンテーションの講義の後、グループワークでプレゼンテーションの準備、お昼を挟んで、プレゼンテーションというハードなスケジュールでした。三島 さとこさんと2人で担当されました。
 
 
プレゼンテーションって、何だと思いますか?

大野城市元気塾0209 言葉の意味的には発表や提案ですが、プレゼンといって一番思い浮かべるのはアップルの製品発表やTEDとかですが、そんなこと言われたら「そんなん無理じゃない…」と思うんじゃないですか?ああいう大きな場でなくても、例えば、今後コワーキングスペースをやるのに仕事を取るときに、相手側の取引先のところでプレゼンテーションをするとか、大野城市で補助金をもらうのにプレゼンをするとか、そんなに大きくない場でやることはあるでしょう。僕らは言葉や体を使って表現して、相手に伝えることはできるだろうと思っているけれども、基本的にはあんまりできていない。日ごろから相手に伝えるということがちゃんとできていれば、喧嘩をしたりイラついたりすることはないわけです。なぜできないのかというと、それは自分と相手は違っているから。違うということをわかった上で、じゃぁ、どんな風に伝えたらいいかを考える必要がある。

聴く側に対してプレゼンテーションとは?
 外部の刺激=プレゼンを聞くと、そのプレゼンを何らかの形で内容を認知して、判断して、感情が起こる。認知のところでは、自分の経験や知識に基づいて入ってくる情報を選ぶ。相手が100%全てを受け取っているわけではないということです。認知が入ることによって、その人の基準に従って判断され、そこから感情が生まれて、行動につながっていく。つまり、相手になにかをしてもらうためにしゃべるのがプレゼンテーションです。なので、プレゼンをするときは、認知、判断、感情に上手に働きかけるかどうかがポイントになります。だから、大きなところでやるプレゼンテーションは、エンターテイメントなやり方をするわけですよね。スライドの数字をどう見せるのか、テクニックもいっぱいある。今日は、プレゼンのテクニックの話をする気は全然ないんですが、それは、認知、判断、感情に上手に働きかける一つの方法だということです。その行動に対して、さらなるプレゼンを行うと、一旦認知をしているので話が受け入れられやすくなる。という風にぐるぐる回っていって、相手との関係性が変わっていく。
これが聞く側から見たプレゼンテーションです。
 
話す側に対してプレゼンテーションとは?
 話す側は、プレゼンの反応をまず見ます。そうして認知、判断、感情で、その反応を分析します。行動としては、計画の修正になります。プレゼンをしたけれど、全然伝わらなかった、ダメだった、という場合もあるし、すごく良かったという場合もある。どっちにしても、修正は必要なわけです。修正したものに対し、更なる反応を受けて、次のプレゼンになる。
 大事なことは、この反応を受けたときに、すぐに感情的にならずに反応を分析するということです。やっぱり何か言われると、ムカっとするじゃないですか。こんな何か月も頑張ったのに、たかが10分くらい聞いたくらいで何を言うとね、という話になるんだけれども、しょうがないです。そういうものです。なので、そこで感情的にならずに反応を分析する。確かに、審査員のコメントで全然役に立たないものもあるんですが、それは自分で選ばらないといけない。選べるようにするには、感情的にならずに反応を分析することが必要です。

 だから、プレゼンをするときは、聞く側の認知、判断、感情に訴え、プレゼンをして反応を受ける時には、ちゃんと返ってきた反応を冷静に受け止めて分析する。この2つを持ちながら、自分たちが伝えたいことを、相手の行動に変える。これが、プレゼンテーションです。
 
プレゼンテーションで狙う行動のパターン
 プレゼンテーションは行動を促すものと言いましたが、どんな行動かというと2パターンに分かれます。1つは「パートナーを見つける」パターン。例えば、協働事業の相手方になってもらう。行政の担当にプレゼンするとか、企業側にプレゼンするとか。一緒にお金や人を出し合いながら、何らかの事業の有効性の検討とかを行っていく。こういう協働事業の相手方になってもらう。それから、補助や助成を出してもらう。アドバイザーになってもらう。これは「パートナー」です。自分たちの「メンバー」ではなく。こういう人を見つけていくためのプレゼン。今日のプレゼンは、そういうつもりでいいんじゃないかと思います。聞いてくれる人に話をして、アドバイスしてくれる人を見つける。
 もう1つは「サポーターを見つける」。寄付者、賛助会員になってもらう。スポンサーになってもらう。情報提供者になってもらう。自分たちの団体やグループの人たちは「メンバー」と言いますよね。「メンバー」ではないんだけれども、一緒に仕事をしたりとか何らかの相乗効果をお互いに生み出せるような仕事の相手が「パートナー」。自分たちの活動に直接参画してくることはないが支えてくれる人たち、これが「サポーター」です。アップルの商品プレゼンは「サポーターを見つける」プレゼンをしています。どちらかというとファンを作るというやり方をしているので、面白さ、カッコよさみたいなものに傾倒しているわけです。これが「パートナー」になってくると、ああいうプレゼンではなくて、もう少し具体的な数字とかロジックモデルみたいなものをちゃんと言わないと通用しない。だから、相手が誰なのか、相手にどんな行動を取ってほしいのか、というのに合わせて、プレゼンの設計は変わるということです。
 みなさんが言っていた、思っていることを伝えるというのは、実は半分なんです。その先、行動を生むというところまでやるのが、プレゼンテーション。行動を生めるかどうかはわからない。やってみてダメだったというのはあるけれども、そこまでやるのがプレゼンテーションです。
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プレゼンテーションにおいて、「大事なこと」は?

 じゃぁ、それをやるうえで「大事なこと」はなんでしょう?伝えたいことが伝わるようなアプトプットを作ること、でしょうか。それでいくとテクニックを身に付ければいいとなる。世の中には、プレゼンテーションについて、スライドの作り方、しゃべり方、構成の仕方、などの本がたくさんあるわけですが、今日はその話はしない、と言いました。大事なことは次の4つです。

背景(プレゼンの意味、動機)

□自分たちだけでは事業の目的を達せられない
□相手と組めばもっと目的に近づける
相手に何かの行動を促すということは、相手に協力をしてもらうという話です。先ほどの「パートナー」や「サポーター」という話。だから、その必要性がないのにプレゼンをするということはないわけです。自分たちだけでは届きたいところに届かないんだ、だから協力してくれ。割といけるところまでいってるんだけれどももっと先に行きたいんだ、だから君たちと組みたいんだ。そういうプレゼンをやる意味や動機みたいなものがあるかどうかをチェックすることが大事です。それがないのにやると、根本的に伝わりません。なんで、この人、ここに立ってるんだろう??というのが、お互いに、自分もなんでしゃべってるのかよーわからん。聞いてる方も、なんでこの人たちここでしゃべってるんだろう??という話になる。こういうプレゼンが一番不毛ですね。なので、ここは一番大事にしましょう。

形式(手段を選び、意識する)

□1対1での「話し」(主観に訴える)
□1対多での「発表」(客観性を織り交ぜる)​​​​​​
どういう方法でやるか。これは、相手から決められることも往々にしてありますが、自分で決めることだってできます。今回の場合は、1対1で「話し」をするのか、1対多で「発表」するのか。何が違うのかというと、1対1の場合は相手の主観により訴える話をします。例えば、行政と仕事をするときに担当者を説得はできたけど、上にあげたら話が違ったりすることがあります。相手の主観に訴えた話をした場合は、相手は自分と同じようには説明できない、その人の主観で話をするので変わってしまう可能性があります。
 一方、1対多でのコミュニケーションの場では、客観性を織り交ぜていく。なぜか不思議なことに、聞く側は1人ではないと自分が一個人ではなく、社会とか世間といったものになったような気になる。聞く側が複数だと主観を入れにくくなるが、客観性に関してはけっこう厳しく見れるようになる。自分のことを棚に上げて見れる。主観のときは後ろめたさもあって文句を言えないけれども、多になると文句を言えるようになる。ネットが最たる例ですが、それを利用するわけです。客観的に見てもらってたたいてもらうときにはこういうやり方がよい。たたいてもらうことによって仲間になってもらう方法もあるわけです。そこまで言うんだったら、これからいろいろ教えてもらっていいですか?といったように。どちらのやり方を選ぶかが大事です。

留意点(相手を意識する)

□プレゼンの場の設定をきちんと行う
□双方にメリットがある対等な話をする
 自分で、このプレゼンというのは自分たちにとってこういう意味のあるもので、参加者にはこういう人だから、こんなキャラ設定とか、こんなスライドの色設定とか、こんなしゃべり方のトーン設定とか、という話です。これが自分たちで場を設定できるのであれば、机の並びから、明かりの大きさから、匂いから、音から、全部設定できるのが一番いい。たいていは決められた場所でプレゼンをすることが多いと思います。場の設定をするときにはひとりよがりにならない。自分が一番やりやすい状況を作ることは大事なんですが、ここで言っているのは相手のことを考えるというです。相手が行政であれば行政向けの格好をする。僕は日頃ジャケットが嫌いなので着ませんが、行政向けのプレゼンのときはさすがに着る。ちゃんとしないといけないからではなく、相手がそういうルールだから近づけようとする。マナーやルールととらえる必要は一切なく、一つのテクニックだと思ってください。
 自分たちの思いを伝えるのがプレゼンではなく、行動につなげなきゃいけない、ということは、相手が行動する動機やメリットを作ってあげないといけない。じゃぁ、自分たちになんの旨味もないものを出していいのかというとそれはそれでダメです。だから、この提案は自分たちにとってどんな得があるのか、同時に相手にとってはどんな得があるのかを考えないといけない。それが両方あるよということにしておかないと、安心して組めません。たまに行政に対して「こっちはこんなにいろいろやりますよ、だからみなさんはなにもしなくて大丈夫です」みたいなプレゼンをする人がいますが、なんかそれはちょっと違う気がする、それは申し訳ないと逆に提案を聞き入れてくれないこともあるんですよ。ある程度、お互いに何かを負担している状況じゃないとフェアでない。貸しを作る、借りを作るとよくないです。組みにくい要因になります。お互いにこれで組めるよね、というものを出すのが大事です。 

心構え(相手の呑まれない)

□緊張しても、アガらない
□伝えるよりも、対話する
 緊張はしましょう、でもアガらない。アガっているのは、自分の話すことに一点集中。そういう人は終わった時一切覚えていない。それをはたから見ていると、質疑応答のときなど、全然話がかみ合っていないけど大丈夫かな。でも本人としては一生懸命話している、向こうが自分の言うことと全然違うことを言うのでイライラしてくる。アガってるんです。これは、プレゼンの場だけじゃないと思いません?日常生活でもけっこうありますよね。頭に血が上っている状態。振り上げたこぶしを下ろせない状態。これはろくなことはないです。僕は周りの音を聞くようにしています。魚群探知機、360度ソナーみたいなものをイメージします。あっ、ヤバい。この音、全然聞こえてなかった、ということに気づくと我に返れる。人間は聞く音を選んでいる、見るものを選んでいる。僕の場合は耳だけれども、目の人もいるし、そういった感覚じゃなくてなにかを思い出すといいという人もいます。自分のパターンを見つけ出してアガらなくできます。
 「伝えるよりも対話する」も同じようなことですね。怒るときって感情が出ちゃってるので、ワーっと言っちゃうけど全然伝わらない。言葉を投げつけているだけで、相手がそれを受け取れるかどうかはわからない。一応、日本語をしゃべれる設定になっているので伝わるような気がするけど、相手は違うので、同じ日本語でも話は伝わらない。だから伝わる方法を考えながら、話し合いながらでないと伝わらない。常に言葉が違う人間としゃべっていると思うことはプレゼンでは大事です。行政の職員は言います。団体さんが言ってることは、内容よりもその言葉の書き方が気になって一切内容が入ってこない、と。慣れている文章が違うので読めない。だから、すごく努力して読んでくれているんです。逆もそうでしょ。行政の文書って何言ってるか全然わからないでしょ。お互いさまなんです。日本語の中に行政語という言語がある。

 この4つ、背景、形式、留意点、心構えができた上で、相手に伝わるような言葉とかのテクニックになります。この4つを踏まえながら、話したい内容が100あるとしたら、その中から話す内容を選ぶ。今回のプレゼンでは、100のうち、1と10と13と、、、、と抜き出して選ぶ。しかし、100だと思っていたものでも足りないな、という場合もありますよね。場合によっては、その情報を補強をする。とにかく相手と対話をしながら、相手の行動を促すために、必要な情報の取捨選択をする、これがプレゼンにおいて大事なことです。

「あたり前」に捕らわれていないか?

 注意点は、「あたり前」に捕らわれてませんか、ということ。今の4つの纏めです。

  • 相手のことがよく見えているか
    僕は相談事業をしていますが、後輩に相手をよく観察していてと言います。これができると、見立てができるので、最初の時間が少し短縮できます。正解かどうかはわからないが、試すプランがいろいろできる。波長が合いそうだな、と思ったときに話を進める。
  • 言おうとしていることは腑に落ちているか(≠理解)
    「普通そうやろ」「常識やろ」と思うときはたいてい腑に落ちていない。それでは伝わりません。理解をするということは頭でわかっているという話で、そうではなく、自分の言おうとしていることがちゃんと腹で納得しているかどうか。そうでないと伝わりません。
  • 「常識」を振りかざしていないか
    納得はしていなくても言わなければならない話というのはあるんですが、本当に言いたいことはそれでは伝わらない。同じように「常識」を振りかざさない。
  • ひとりよがりな言い方ではないか
    自分にとってはすごく丁寧にしゃべっているつもりでも、相手にとってはめちゃくちゃ怒っているみたいに見える、とかよくありますね。ひとりよがりな聞き方もありますよね。こういうときに何がじゃましているのかというと「あたり前」ですね。普通、人の話を聞くというのはこういうことだよね、といった。こういう考え方をしてしまうと、相手にちゃんと伝えることができません。

 プレゼンの前には何か月も準備をしたり、自分たちの切実な経験、前提がある。これらは全て、プレゼンで相手と話す時には過去のものです。捨てろということではなく、大事にしてるのはいい。でも過去のもので、今、これからのものではない。だから、その場で話すときには、柔軟にしゃべり方を変える、しゃべることを変える。その時に自分が感じたこと、自分が得た情報に基づいた素直な言葉で話すことが大事です。この場面ではこういうことを話すのが大事なんだ、と自分が信じられることを話す。
 準備はしてきたけれど、あたりが全く外れる場合もあります。その場合は思い切ってやるしかない。準備をしてきたことと同じだけのことをしないと変えられないということはないんです。意外と1秒でそのモードは変えられます。なぜなら、その準備をしてきているから。しゃべることは自分の中で腑に落ちている。だから変えても大丈夫なんです。怖がらずに、柔軟に、自分の言葉、その場の言葉を使って話すことに留意する。
 原稿がないとしゃべれないって場合もありますね。最初に完璧に作った原稿というのは1回捨てて、直前に、もう1回原稿を書いてしゃべった方がいいです。過去の自分の説明でしかないものを聞くのは、人は退屈なんです。できるだけそこにいる人の状況を見て話さないと説得力が落ちてしまうので、そこは大事にした方がいいかな、と思います。

さて、準備に取り掛かりましょう

 さて、今日のメインはプレゼンをすることです。先ほども言いましたが、今回のプレゼンは「足りないものを見つけるプレゼン」です。企画を実現させるために必要なものを、第3者に話してアドバイスをもらう場です。なので、企画の内容がめちゃくちゃバッチリできてなくてもいいです。今できている範囲のものを発表してください。こんなことも発表したかったな、というのを入れてもOKです。
 


 この後、プレゼンのやり方、審査基準が説明され、発表者側はプレゼンの準備に取りかかりました。そして、前回のプラン作りに参加していなくて審査員となる方には、聞く側の役割、ポイントなどを説明され、審査側の準備に入りました。
 発表側は、前回グループ分けした2つのグループと、実行委員のグループ、計2つです。準備の仕方も、それぞれ、異なるアプローチで行われていました。
 各グループには、模造紙やA3用紙、色画用紙、付箋、水性ペン、ハサミ、のり、両面テープ、雑誌などが配布されていました。
 
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いざ、プレゼン!
 
 午後から、井本大野城市長、まどかぴあ林田館長他、市の方々が見守る中、3つのプレゼンテーションが行われました。持ち時間は15分。発表と質疑応答にかける時間配分も自分たちで設定しました。発表の順番は、じゃんけんで勝った方からとなりました。
 森重さんからは、今日は内容ができているかはどうでもいい。ちゃんと場の設定ができているかが大事ですと、再度、説明されました。
 
実行委員グループ

 大野城市の現状、ニーズ調査も踏まえた上で、ビジョン、ミッションの数年先のプランを含めた事業構想が発表されました。

大野城市元気塾0209
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グループ2の発表

 福岡市以外のメンバーによる、夢マップ、こういうのがあったらいいなという発表でした。キーパーソンはママ。イオンなどの商業施設に託児付コワーキングスペースを作ることを提案しました。

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 できたてほやほやの「あすばる~ん冬号」にいきなりハサミを入れた始めたときは、えっ、切っちゃうの??と少しびっくりしましたが、お母さんの自然な笑顔で視覚に訴えたかったそうです!後で、中身もちゃんと読んでくださいね。
 
グループ1の発表

 福岡市のメンバーによる発表は、自分たちのリアルな体験の話から、アミカスを利用した託児付コワーキングスペースの実現に向けて、ままいる福岡支部を!と力強く訴えました。

大野城市元気塾0209
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 審査員役の参加者も、審査基準に沿った質問を真剣にぶつけてました。
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 最後に、森重さんからの感想です。

 3つのプレゼンを聞いて思ったことというのは、単純なテクニック部分については、磨ける部分があります。でも、今回は、そういうのは置いといていいという話をしました。自分たちが何を狙って伝えていくのかということについては、しっかりと審査基準と照らし合わせながら話をしていただけたかなと思います。驚いたというか、すごいなと思ったのは、やっぱりみなさんは実感知がものすごく高いので、自分のエピソードと実際のデータを並べながら話ができる。これは、なかなかできることではありません。こういう社会的な活動は、生活の中で感じることができる課題感、問題感みたいなものがキモなので、そういうものが全然ない人にはこんなプレゼンは絶対にできないです。ですので、その辺の軸、今後に必要な何かを伝えたり提案するための用意はしっかりあるな、と感じました。ただ、伝え方というところでいくと、やっぱり、若干相手が不在かな、という気がしました。ちょっとわからないから投げかけてみて「パートナー」を見つけたいというのはよく伝わりましたが、仮でもいいので、もう少し場の設定をしても良かったかなと思います。でも、その割にはそれぞれのグループの企画の特徴が強く出ていました。それは準備の段階から出ていました。まさか、この短期間で調査とかやって出してくるとは思わなかったので、ちょっとびっくりしましたけれど。
 今日、即席審査員をやっていただきましたが、質問はちゃんと審査基準に沿った質問が来ていたのに気づいてました?自分の関心というより、何を見ないといけないのか、に沿って質問をされていました。だから、すごく難しかったと思います。点数はつけていただいていますが、公開するつもりはなく、審査員のために付けてもらいました。どうしても気になる方は、こっそり聞いてください。

コワーキングスペースの企画を立てる第二歩

 自分で考え、グループで対話したものを外に出して、揉んだりこねたりしながら形をつくっていく。

 前回、自分にどういう適性があるのかもそうだし、コワーキングスペースを仮につくるとしたらどんな方面から考えていけばいいのという話をして、今回のプレゼンでは、そのキモの一部分を審査基準に入れたわけですが、そういうことをグループで対話する。今回のグループワークは、丸投げをしました。というのは、最初の段階で対話をするとか、こういう風になるんだというマインドセットをしっかりしてくださったので。こんなにちゃんとやってくれる講座は、あんまりないんです。けっこうグループワークで揉めて、途中で入らないといけないケースが多いんだけれど、今日は、高みの見物でした(笑)。今回経験したようなグループの対話を大事にして、「なぜ?」は答えにくい問いかけだと説明しましたが分解して問いかけしながら対話をする。
 今日は、それを外に出してみました。難しかったんじゃないかなと思います。大事なことは、プレゼンの反応を受けたときに、感情的にならずに反応を分析すること。いろんな質問がきましたよね。なんでそんなこと聞くとかいな、みたいなことがひょっとしたらあったかもしれませんが、やったことで自分たちの中に出てきた反応もある。あれってこうすればよかったのかな、とか。そういうものもしっかりと分析をすることが大事です。それで試行錯誤を重ねながら、揉んだりこねたりしながら形をつくっていく。プレゼンは1回じゃないんです。呼ばれたときにプレゼンをするのではなく、自分たちからプレゼンをしにいく機会とか、話をする機会を、今回のことを活かしてつくっていってもらいたいなと思います。そうすると、みんなが思っている公開の場でスライドを使ってプレゼンする、以外の場でもプレゼンの力を磨くことができます。
 こんなに楽しく、しっかりと進んでいける講座は初めてだったので、とっても楽しかったです。ありがとうございました。
 
閉講式

 井本市長、林田館長から、ねぎらいとエールが送られました。

大野城市元気塾0209 みなさん、お疲れさまでした。
 今回の講座は、ままいるさんが中心となってやっていただきました。レベルがとても高い講座だったんじゃないかと思います。一体感があって、成功しているな、という感じがしました。とってもいい空気になっている。コワーキングスペースの3歩くらい前に進んでいるのではないかと思います。実行委員長の三好真代さんをはじめ、関係者のみなさまに改めて感謝を申し上げたいと思います。
 今回の講座で知識を得たり、スキルを得たり、一番良かったのは仲間を得たこと、あるいは共通の悩みを持っている人に話ができたことではないかと思います。大事なのは、これからの一歩をどこに踏み込むか。それくらいの力で踏み込むか。誰と一緒に踏み込むか。
 大野城市も待機児童0に向けてこれからもやり続けなければならないと思っています。ぜひ、共に頑張っていきましょう。

大野城市元気塾0209 みなさん、お疲れさまでした。大変、楽しく聞かせていただきました。40年前の私を思い出しながら。
 今日、後ろからみなさんを拝見していて、共感しながら、「そう、そう、そう、そうよね!」とたくさんの問題を出し合いながら、それをカタチにして動き出していこうとするエネルギーが感じられました。同じことを考えている、共感する、そこから力が湧いてくる。それだけではなくて、みなさんは、そこからカタチを作っていく。正にこのタイトルの「わたしを活かす場を作る。想いをカタチに」。「そうそう」をカタチにして整理すると、足りないもの、やらなければならないことがいっぱい見えてきたと思います。そこからまたスタートです。難しいけれど、そこにエネルギーを持っていって、そこからどんな風に巻き込めるのか、イオンをどう巻き込むのか、行政をどう巻き込むのか。問題があればあるほど、燃えます。特に、女性は燃えます。思い通りにいかないからこそ、力を合わせて、ネットワークして、いいチームでしっかりと頑張っていただきたい。応援者の一人としてご挨拶させていただきました。お疲れさまでした!
修了証書の授与
 全6回のうち半分以上の出席された方32名に渡されます。全回出席された16名の参加者を代表して、伊賀あやさんに実行委員長の三好さんから手渡されました。大野城市元気塾0209
最後に、実行委員長の挨拶

大野城市元気塾0209 みなさま、本当にお疲れさまでした。6か月間、手さぐり状態でやってきました。感無量です。6か月はすごい時間です。受講生の中でも、赤ちゃんが生まれたり、歩けなかった子が歩けるようになったり、1歳だった子が2歳になり、2歳だった子が3歳になり、この半年間で就職された方もいます。私も、相当、いろんな経験をさせていただきました。成長したなと自分でも思っています。
 今日のプレゼンで1グループ目が最後にやりたかったのは、ままいる福岡支部を作りたいと言うためだったとわかり、本当に嬉しかったです。この6か月間、一方的に発信をしていて、メルマガと講座の後と前に、メールやLINEのグループで発信していましたが、みなさんがどう共感してくれているのかがなかなか見えない。前回の講座から今回までの反応の無さ!みなさん、どうしてますか?困ってることはないですか?シーン・・・大丈夫かなぁ??と思いながら今日を迎えたんですが、ふたを開けてみたら、自分ごとのように託児付コワーキングスペースを作ることを考えていたんだ!ということがわかって、この出来上がりに私自身もびっくりしています。とても嬉しく、きっと、ここから新しいことが始まっていくんだろうな、と思っています。
 これが終わりではなく、スタートラインにたったところですので、みなさん、引き続きよろしくお願いいたします。大野城元気塾0209
   
2/26(月)元気塾報告会開催!元気塾報告会

今年の元気塾は、大野城市の他、直方市、田川市、広川町、志免町、苅田町の全6地域で行っています。その取組みを発表します!

時間:13:30~16:45
会場:クローバープラザ


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