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【田川市元気塾】レポートVol.5「後藤寺まちづくりにじぶんができること宣言!」

【田川市元気塾】“ないものねだり”ではなく“あるものいかし”後藤寺まちづくりの6回目の講座は、1月14日(日)10時から、田川市男女共同参画センター ゆめっせで行われました。

実行委員長花石さんの恒例の「今日も、晴れてます!」という挨拶のあと、アドバイザーの木藤さんより、これまでの講座の振り返りが行われました。前回のレポートと重複する部分もありますが、お読みください。
 
これまでの講座の振り返り「地域にある資源を つけて つめて がいていこう」

田川元気塾0114この後藤寺まちづくりは、“ないものねだり”ではなく“あるものいかし”でまちづくりの第一ステップを踏み出そうということで、まず、地域、後藤寺に資源をみつけよう、そしてそれがどういうものなのかを改めてみつめなおそう、それがどのように活かせるのか、みがいていこうという3つの「み」を、みなさんと議論してきました。

毎回、こうやってたくさんの方に参加していただいて、幅広い世代の方、女性だけでなく男性の方もたくさん参加していただき、多様な視点から意見が出ました。

ちょうど秋口に、参加者でエリアを分けて後藤寺のまちに出ていきました。知っているもの、新たに気付いたものがたくさんあったかと思いますが、まちの資源、魅力をまちあるきで発見しました。(レポートVol.3「後藤寺・あるもの探しフィールドワーク」参照)それは地図に落とし込んでいます。3月の市長の報告の際に、こういう活かし方ができるのではないか、とご提案できると思っています。

また、途中、途中でお話を聞きました。私が9月に「応援の連鎖」というテーマで、宮崎の油津商店街の話をしました。まちが動くというのは、誰か一人がやるのではなくて、もちろんきっかけは必要ですけれども、市民が市民を応援したり、あるいは、行政が応援したり、といった応援をしあうという動きが連鎖反応のように起きてくるということが大切です。もしかしたら、ここにいる人はその最初の動きを創る人。これが少しずつ連鎖反応のように広がっていくためには、今後も継続してやっていくことが必要です。(レポートVol.2「木藤亮太講演会~応援の連鎖がまちを変える~」参照)

前回12月には、松田さんに「誰もが主人公になれるまち」というテーマでお話しいただきました。誰もが思いを持って行動し、まちを変えよう、自分が変わろうという意思を持って前に進んでいけば、いろんな場面で一人ひとりが主人公になる可能性を秘めている。これからの後藤寺のまちづくりの指針になるお話しでした。(レポートVol.4「誰もが主人公になれるまち」参照)

11月のディスカッションでは、敢えて世代ごとに分かれて議論をしました。世代を分けずに混ぜて世代間の対話をするというやり方が多いですが、それぞれの世代でなにができるのかを議論するため敢えて分け、非常に活発な意見が出てきました。10代から20代の若い方も参加されていますし、30代、40代、50代、60代、70代、上は80代まで、たくさんの方に意見を頂きました。それは今、纏めているところですが、非常に面白いなと思うのが、世代ごとにまちの見方や関わり方が、少し違うんですね。例えば10代、20代は、映画館があったらいいな、とか、近くの直方で映画祭の催しもあるので、田川でもできるんじゃないか、といった話が出ていました。美味しいスイーツが食べたいというのは、若い人の発想ですよね。10代20代は活発な時期ですので、自分たちが遊べる場所が欲しいという意見が多かった。逆に言うと、若い人が遊べる場所が田川には少ないということかが明らかになった。30代の方の意見は、インスタグラムやYouTubeといったインターネットやスマートフォンを使ったサービスを積極的に活用したらどうか、という意見が際立ってました。古くからのものも大事ですが、現代の力を利用した若いからこそできる意見が面白かったなと思います。40代は、お子さんがいらっしゃたり、周りからもそういった声を聴くのだと思いますが、子どもを預けられたら、子どもと一緒に遊べたら、といった意見が多くて、そういう場所も少ないということなのかと。あとは、後藤寺にある人とか歴史、文化といった資源にもっと光を当てた方がいいといった、もっと、ゆっくりくつろげるまちを望んでいるのが40代の声でした。50代になると、お子さんというよりお孫さんの話になってきて、孫が遊びに来たときに一緒に遊べる場所ができたらいい。あるいは、空き家や空き店舗を新しいビジネスに活用できないかという意見がありました。60代になると、バリアフリー、安心して安全に集える場所がもっと街中にあったらどうか。また、これからまちを担っていく30~40代の若い世代が育つまちになるべきじゃないか、というのも特徴的な意見でした。この中で「運営できる体制」という言葉が出てきていましたが、まちづくりでは、こうなったらいいな、というのは人が集まれば描けますが、それだけではだめで、誰がやるのか、そういったことも考えていくことが必要です。70代以上の一番上の世代は、朝は病院に行ったり、お昼ご飯を食べたり、夕方も散歩をされて、実際にまちを一番長く使っている世代ならではの意見が出ていました。後藤寺商店街は若かったときは活気があった頃で、なぜこうなったのか、というのを話されていて、昔は商店街はいろんな専門店があってなんでも揃った。まちに出ていこうという気持ちにさせられていたが、そういった場所をどのように作っていくのかが求められています。

田川市元気塾1/14

こうやってみてくると、まちは、いろんな世代や立場の人が利用していて、それぞれにこんなまちになったらいいという思いがある。それを一つに纏めていくのは難しくて、いろんな方の視点を持ちながらまちをよくしていかなければならない、ということがわかってきました。

講座も終盤で、これからまとめに入って行きますが、「田川後藤寺の未来予想図を作ろう」というのがこの講座の目標です。最終的に3月に市長に時間を頂いています。実行委員を中心に、結果やみなさんの想いをしっかりと伝えなければならない。この1年間やってきたことだけでまちが良くなるわけではなく、これからにつなげていくことが大事だと思っています。今まで出てきた言葉を並べると、人(資源)の活用、情報の整備・一元化して発信していくこと、イベントは今も開催されていますがやる人が固定化し同じようなことをやっているので、継続的にやっていくための新しい企画や体制が必要でしょう。また、インフラの整備は長期的に見ていく必要がありますが、駅の周りを含めた道路の問題、建物の老朽化の問題、人が集まる場所が必要といったハードの話。危険な場所の回避して、安心安全、高齢、子ども、ゴミといったものもあります。出てきた意見を、すぐにできることと、少し準備が必要なものに分けて、田川市長にプレゼンします。

田川市元気塾5回目
 
行政におんぶに抱っこではなく、自分たちはここまでやるから・・・を考えよう

プレゼンの内容は実行委員が固めて、次回、ご報告できると思いますが、今日は、みなさんと議論したい視点があります。 市長にどうやってプレゼンするかは、実行委員で議論していますが、行政、市長に対して「どこまでやってくれるんですか?」というプレゼンをしても市長の心には響かない、市は動かないと思っています。簡単に言うと、まちづくりは行政がしてくれるもの「行政におんぶに抱っこ」ではだめだということです。これだけの人が集まって議論してきたわけですから、「ここまでは自分たちでやるから、ここからは行政にお願いできないか」。まず、自分たちでなにができるかをしっかり表現して、その先は行政と一緒にやりましょう、という発信をする。なので、今日は、「ここまでは自分たちでやるから」を議論したいと思います。

きれいな絵を描くことは、ある意味、誰でもできる。それだけじゃなくて、自分ならこうしたいといった自発的な動きが出てくることが大切だと思っています。

今日は、議論に入る前にご紹介したいことが2つあります。1つは、参加者の中で一番先輩に当たる長末さんは後藤寺中学校の先生でした。還暦を迎えた同窓会の集まりで、この後藤寺のまちづくりの取組みを紹介したところ話が盛り上がったそうです。ここが先生らしいところですが、その生徒さんたち、私たちの先輩に宿題を出したら、ふるさとへの熱い思いを寄せてくださったそうです。
 
長末先生より、後藤寺中学校卒業生のふるさとを思う声

田川市元気塾1/1412月に教え子が東京から帰って来る機会に、いろいろ声掛けをして15名ほど集まりました。45年前、昭和40年代は、後藤寺のまちが一番栄えていた頃で、それから比べるとあまりにもさびれているので、それを嘆く声ばかりだったんです。

今、後藤寺のまちづくりを考えている集まりがあるので、あなたたちが考えていること、感想やアドバイスがあったら教えて、と伝えて同窓会は別れました。4日後にリーダーから電話があり、あの後みんなで後藤寺のまちのことの意見交換をした結果の報告をもらいました。ぜひFAXを送ってと一人ひとりに電話でお願いしたら切実な声がたくさんあがりました。

この子たちのふるさとを思う気持ち、時には、子どもや孫を連れて帰って、自分たちが青春時代を送った後藤寺のまちを見せたいのだろうと思いましたので、了承を得て事務局にFAXをしました。外にいる人たちの意見を聴くこともいいことだと思いましたので、簡単に説明させていただきました。よろしくお願いします。
 
机の上に置いてあるのがその資料です。面白いですね、還暦になっても先生の前では生徒なんですね。みなさん、すごくまじめに書かれて、宿題を提出されています。ずっとこのまちを見てきていたり、外で活躍されている方もいらっしゃって、厳しいご意見も含めて、いろいろなことが書かれています。例えば、商店街で商売を昔のように復活させるのは難しいのではないか、けれど商店街が必要ないわけではなくて、市役所の出張所や医療面をサポートするようなものができないか。また、バスセンターとか、かつてのにぎわいの象徴だったところが無くなったり、形を変えていますが、それに代わるようなもの作る大きな動きも必要ではないか。朝市を開いて田川市の農作物を集めて販売したらどうか、といったご意見がありました。

2つ目の動きのご報告は、この事業は一旦年度末で区切りを付けます。じゃぁ、それで終わっちゃうのか、こうやってみんなで話したけど、その後どうなるんだ、といったことが、実行委員の中でも話題になっています。今後の動きの話を、実行委員のお一人である中島さんからしていただきます。
 
中島万智子さん(実行委員)より、これからの後藤寺のまちづくりについて

田川市元気塾1/148月からみなさんとお会いして、いろんな形でお話を聴かせていただいて、自分が後藤寺に居ることをとても嬉しく思いました。そして、これからの未来は、私たちが、小さい子どもたち、若い方たちにつないでいかないといけないと感じています。参加者に後藤寺商店街の方はそんなにたくさんはいないことは残念なんですが、あすばるが毎回レポートをだしてくださって、それがとてもわかりやすいので、ことあるごとにお伝えしていってたんです。そしたら、後藤寺商店街のみなさんが、ぜひ、今度のひなまつりでは、もっと、今まで以上にできることを考えようか、となり、「ごとうじひなめぐり(2/26~3/4開催)」のコンセプトを作りました。
 
テーブルの上に「空き店舗マルシェ」のチラシを置いていますが、まちめぐりをしたときに、こういうものがあったらいいんじゃないか、こういうところも使えるんじゃないか、お店が無くなったんだったら使えばいいのに、といった話がたくさん出てきました。そこから、「空き店舗マルシェ 出展者募集」の企画ができました。30~40代の意見で出てきたSNSを使って募集をかけました。チラシも作りましたが、インターネット、Facebookの反響はかなりありました。みなさんのおかげです。

それから、「昭和のべっぴんさんコンテスト」という写真コンテストをします。古き良き時代、昔はこんな田川だったというのは、きっと写真の中に残っている。

こんな形で、みなさんのまちづくりへの熱い思いは、後藤寺商店街に少しずつ反映しています。この講座は2月で終わりますけれども、宝物にして、私たちはまちづくりを進めていきたいと思います。
 
後藤寺まちづくりの継続宣言(実行委員長の花石さんから紹介)

今、中島さんはやんわりと宣言してましたが、はっきりと宣言させたいと思います。私も「おしごとテラスkatete(カテテ)」というテレワークスペースを商店街に開いたことで後藤寺に関わり、実行委員長をしていますが、4月からどうするの?木藤さんもせっかく関わってくださっているのに、どうするの?・・・と、いろいろあったんですが、商店街のおもちゃ屋の中島さん、商店街で育った公門さん、商店街のお茶屋の今村さん、この3人が中心になり、そして強力な協力隊と一緒に、4月からも続けていくことになりました。今は県の事業としてやっていますけど、4月からは後藤寺のまちづくりとして女性が中心になって、商店街振興組合などの力を借りながら継続してやっていく、そして、木藤さんも4月以降もやんわりと関わってくださるということですので、ぜひ、みなさんも、今後もこの思いを応援していただきたいと思います。拍手で!よろしくお願いします。

田川市元気塾1/14

みなさん、大丈夫ですか?本当に宣言しちゃって大丈夫ですか?(笑)
これもすごく大事なことで、まちづくりというのは、今は県の事業、「あすばる」の事業を活用してやっていますけれども、金の切れ目がじゃないですが、事業の切れ目で終わってしまうというのを、私もいろんなところで見てきています。
私も含めて、今の実行委員にも来年度以降どうやるのかはっきりとは見えていないのですが、ここでやめてしまうのはもったいない、ぜひ続けたい、取り組んでいくんだ、ということを敢えて宣言しました。

今日は、この流れを見ながら、みなさんにも最後に宣言をしていただきたいと思っています。松田さんのお話にもあったと思いますが、まちづくりというのは、人任せとか、行政がやってくれるというものではなくて、いかに、自分たちのもの、自分事とか、みんな事とか言うんですが、自分たちのこととして捉えることが大切だと言われています。考え方としてはわかると思いますが、実際、どうやるか。今日は、みなさんがこの田川後藤寺のまちづくりに自分なら何ができるかということを考えていただきたい。

次の4つの観点で、皆さんそれぞれができることを考えて、宣言してもらいたいと考えています。
  1. 私(たち)が取り組みます!
  2. 私(たち)の力を貸します!
  3. 取組みを提案します。取り組む際には協力します!
  4. 私(たち)はこんな取組をしています(情報提供)
なにか、後藤寺のまちづくりに私ならこういうカタチで関われるというのを書いていただいて、最後には写真を撮ります。それを、市長へのプレゼンのときにお見せしたいと思います。
 
 
ディスカッション&発表

グループごとに、ワイワイ、ガヤガヤ、ディスカッションをして、「じぶんごと」の宣言を考えました。そして、ずっと参加している人から、今日初めて参加した人も、また、中学生や引率の先生、高校生、もちろん、木藤さんも、全員が自分の宣言を発表して、写真を撮りました。


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  • 次回、最終回の講座の日程は、2月3日(土)に変更になりました。
  • 田川市長へのプレゼンテーションの日時は、3月13日(火)14時~です。
    取材等のお問合せ:田川市男女共同参画センター「ゆめっせ」(TEL:0947-85-7134)
 
2/26(月)元気塾報告会開催!元気塾報告会

今年の元気塾は、田川市の他、直方市、広川町、大野城市、志免町、苅田町の全6地域で行っています。その取組みを発表します!

時間:13:30~16:45
会場:クローバープラザ


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